ダイビルは、センターポイント・ディベロップメントが組成する特定目的会社を通じて開発を進めていたマルチテナント型物流施設「CPD西宮北EAST」(兵庫県神戸市北区)が7月31日に竣工し、入居予定企業との賃貸借契約がすでに締結され満床稼働となったと発表した。

同施設は、中国自動車道「西宮北」ICから約2kmに位置し、新名神高速道路や阪神高速7号北神戸線へのアクセスに優れるほか、神戸電鉄三田線「岡場」駅から徒歩約5分と従業員の通勤利便性にも配慮されているという。
建物は鉄筋コンクリート造・一部鉄骨造の地上6階建、免震構造を採用。床荷重1.5t/平方メートル、梁下天井有効高5.5mを備え、ダブルランプウェイにより各階でトラックの接車が可能としている。1階には52台が接車可能な低床トラックバースを設置し、多様な貨物の搬送・保管に対応できる仕様とした。

環境配慮として、断熱性の高い外壁パネル、高効率空調設備、省電力型LED照明を採用し、CASBEE「Aランク」、BELS「5スター」、ZEB Readyを取得した。さらに非常用発電機を備え、入居企業のBCP(事業継続計画)対応にも寄与する施設であると説明している。
同件は、ダイビルの中長期経営計画「BUILD NEXT.」における国内事業戦略の一環であり、親会社の商船三井とのシナジーを図る物流不動産事業の拡大施策として位置付けられている。なお、同社は2025年2月にも「CPD西宮北WEST」を竣工させており、申込ベースで満床となっているという。