エン・ジャパンは、同社が運営する求人サイト「エンバイト」上で、サイトを利用するユーザーを対象に「日常・仕事でのAI活用」に関するアンケートを実施し、結果を公表した

「日常・仕事でのAI活用」に関するアンケート

(1)3割が、日常生活で「週1回以上」生成AIを利用。10代は7割が該当。「毎日」利用している方は、 10代37%、20代30%。30代以上は10%程度にとどまる。

日常生活での生成AIの利用頻度を聞くと、「毎日」は15%、「週1回程度」は18%、「月1回程度」は8%、「月1回未満/利用していない」は59%という結果に。

年代別で見ると、週に1回以上利用している人(「毎日」と「週1回程度」の合算)は、全体が33%に対し、10代は71%にのぼっている。また、「毎日」と回答した人は、10代は37%、20代は30%だったが、30代以上は各年代10%程度となった。

日常生活で生成AIを利用する頻度

(2)仕事でAIを利用している方のうち、70%が「作業の効率化」を実感する一方で、「操作の難しさ」や「正確性」に戸惑いも。

仕事でAIを利用している人に、どのように導入・活用しているかを調査したところ、以下のような声が寄せられた。

【AIをどのように導入・活用しているか】
・システムの稼働テスト・障害調査をするときにAIを使用。(20代男性)
・NotionやNotebookLMで資料の整理や検索を行ない、CursorからMCP Serverを経由して、AIエージェントチームによるアプリ開発やデータ分析も進めている。また、GeminiやChatGPTは情報収集、質疑応答、カスタマーサポート対応、リコメンドにも活用している。(30代男性)
・動画作成。(40代女性)
・Geminiは社内で物品を購入を検討する際の価格比較調査。Poeは海外メーカ―との交渉の文面作成(英語)。翻訳ソフトより格段に優れている。(50代女性)

続けてAI導入後に感じたメリットを聞くと、「作業が効率化された」が70%で最多に。

AI導入後に感じたメリット(複数回答可)

一方で、AI導入に関して戸惑ったことや困ったことでは、上位は「操作が難しいと感じた」(23%)、「AIの判断が不正確だった」(23%)となっている。

AI導入に関して、戸惑ったことや困ったこと(複数回答可)

(3)仕事でのAI活用によって、35%が「やりがいが増えた」と回答。

AIの導入によって、仕事のやりがいがどのように変化したかを聞いたところ、35%が「やりがいが増えた」(大いに増えた:4%、少し増えた:31%)と回答。

AIの導入によって、仕事のやりがいはどのように変化したか

最後に、仕事でのAI活用に関して「新たに必要だと感じているスキル・知識」を聞いたところ、以下のような回答が寄せられた。

【仕事でのAI活用に関して新たに必要だと感じているスキル・知識】
・ AIやデジタル技術はものすごいスピードで進化しているため、変化に対応する柔軟性と学び続ける姿勢も欠かせない。(20代女性)
・情報源の真偽の見極め。(30代男性)
・ファクトチェックをするスキルの向上。(40代女性)
・AIが不具合が発生した際のトラブルシューティングをしっかり学びたいと思った。また、AIには出来ない気配りのある接客スキルを身に付けたいと思った。(40代女性)
・AIの回答が正しいのかを判断するための基礎学力。(50代男性)
・適切なプロンプトを入力するスキル。(60代男性)

<参考>
エン・ジャパン「エンバイト」『「日常・仕事でのAI活用」に関するアンケート