福井県坂井市は、2025年10月上旬から11月末にかけて、自動運転実証事業「イータクプラス」を実施すると発表した。これは既存のオンデマンド交通「イータク」に、自動運転技術を取り入れた形で、地域の移動利便性向上と交通課題の解決を目指すものだという。

「イータクプラス」は、通院や買い物など近距離移動の手段として既に地域に定着している「イータク」の運行体制を拡張し、特に需要が高まっている区間に自動運転車両を導入することで、運転士不足や予約の取りづらさといった課題の解消を図るとしている。
同事業は、国の「地域公共交通確保維持改善事業補助金(自動運転社会実装推進事業)」の採択を受けており、今後は一部区間での自動運転レベル4の実現を2027年度に目指す方針である。
実証事業の概要は以下の通り。
<自動運転実証事業「イータクプラス」概要>
事業主体:
坂井市
関係企業:
・MONET Technologies(事業マネジメント)
・May Mobility Japan(自動走行システム)
・ケイカン交通(運行事業者)
自動運転レベル:
レベル2(運転手が同乗し、手動介入可能)
実施期間:
2025年10月上旬~11月末
運行区間:
坂井市役所春江支所~春江病院(約2.5km)
車両:
May Mobilityシステムを搭載したトヨタ「シエナ」ベースの車両(5人乗り)
最高時速:
48km(自動走行時)
運行日時:
月~土曜 8:00〜16:00(日・祝除く)
運行方法:
事前予約に基づくオンデマンド型
停留所数:
7カ所