グローバルエンジニアリングとバンプージャパンは、岩手県遠野市において大規模系統用蓄電所(BESS:Battery Energy Storage System)の運転を開始したと発表した。

岩手県遠野市で大規模系統用蓄電所の運転を開始

同事業は、2社が共同出資により設立した特別目的会社J&A Energyを通じ実施するもの。

環境共創イニシアチブ(SII)を通じて実施された経済産業省の「定置用蓄電池導入促進補助金(令和4年度補正予算事業)」の採択を受けており、国の補助制度を活用することで導入コストの低減とエネルギーインフラの高度化を図ったとのことだ。

同施設は、出力14.5メガワット(MW)、蓄電容量58メガワットアワー(MWh)を有し、電力の需給調整や系統安定化、再生可能エネルギーの出力変動への対応などを目的としているという。

需給調整市場および容量市場への参加も視野に入れており、柔軟で持続可能な電力インフラの構築に貢献するとしている。

同事業は、東北地域における再生可能エネルギーの有効活用と地域密着型のインフラ整備を両立するプロジェクトとして位置付けており、地域経済や電力の安定供給に寄与していく方針とのことだ。

■施設概要

所在地:岩手県遠野市
出力規模:14.5MW
蓄電容量:58MWh
主な用途:系統安定化、需給調整市場・容量市場への参加、再エネ平準化