トキハナは、2024〜2025年に結婚式を実施した20〜30代の男女272人を対象に、「自身の結婚式で実施した演出や工夫」に関する調査を実施し、その結果を公表した。

■3割が「主役にならない結婚式」を選択

自身の結婚式におけるスタンスについて質問したところ、「主役は自分たちではない」「ゲストが主役」と回答した人は全体の3割を占めた。

あくまでも「主役」ではなく「主催者」という立場で、「自分たちが主役になることに違和感がある」「感謝を伝える時間にしたい」といった声が多くあがった。こうした価値観の変化が、結婚式のスタイルにも反映されていると同社は分析している。

結婚式の本質が「誰のために」「どう過ごしたいか」に移りつつある中で、演出や空間づくりの主軸も“目立つこと”から“共有すること”へとシフトしている傾向がみられた。

■「ゲスト参加型」の演出を過半数が実施

前段の質問で「自分たちは主役である」と回答した人も含めて、自身の結婚式で実際に取り入れた工夫について聞いたところ、「ウェルカムパーティーや迎賓の時間を設けた」「ゲストと一緒に楽しめる演出を取り入れた」と回答した人がいずれも過半数を超えた。

そのほかにも、「ソファ席などゲストとの距離が近い席配置にした」「ゲスト卓で一緒に食事をした」といった、ゲストとのつながりを深めるための柔軟な演出の工夫も多くみられた。

従来の“主役感”を全面に押し出す王道の披露宴スタイルから、「大切な人と集い、共に幸せな時間を過ごす」ことを重視するスタイルへと移行しつつある実態が明らかに。

自身の結婚式で実際に取り入れた工夫

■定番演出を”あえてやらない”ふたりが増加

調査の結果、従来の定番演出とされてきた「高砂」「ケーキ入刀」「ファーストバイト」「お色直し」などを、あえて取り入れなかったという声が多くみられた。

特に「高砂を設けなかった」と回答した人は約半数にのぼり、「ファーストバイト」や「お色直し」を省略したケースも目立った。

やらなかった理由としては、「ゲストにとってあまり意味がないと思ったから」が最多、次いで「歓談や撮影に時間を使いたかった」「恥ずかしいから」という声も多くあがった。

“やるべきだからやる”ではなく、ゲストとの時間を優先した上で“本当にやりたいかどうか”を基準に演出を取捨選択している様子がうかがえる。

自身の結婚式でやらなかった定番演出

■「SNS」や「情報サイト」がスタイル選びの参考に

前述のような”自分たちらしい結婚式”のスタイルを選ぶにあたって、SNSや結婚情報サイトを参考にしたという声が多くあがった。

中でも、情報サイトの記事・コラム(59.0%)、Instagram(46.9%)、YouTube(39.8%)と、ビジュアルでイメージが湧きやすい媒体が重視されている傾向に。

“正解やフォーマットが決まっていない結婚式のスタイル”において、先輩花嫁の実例が判断材料として重要視されていることが明らかとなった。

【調査概要】
調査期間:2025年6月25日〜7月2日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:2024年〜2025年に結婚式を実施した20代〜30代の男女
有効回答者数:272
回答者の属性:【性別】男性26.1%、女性73.9%【年代】20代:56.2%、30代:43.8%

<参考>トキハナ『「自身の結婚式で実施した演出や工夫」に関する調査