楽天グループが運営する旅行予約サービス「楽天トラベル」は、2025年夏の「人気上昇都道府県ランキング」を実施し、結果を公表した。

楽天トラベル、夏の人気上昇都道府県ランキング発表

この調査によると、2025年7月1日から8月31日までの予約泊数で、前年同期比最も高い伸び率を示したのは大阪府であった。大阪府の予約泊数は前年同期比1.4倍超となり、特に男女2名利用や子ども連れの予約が伸びを牽引したという。

背景には、大阪・関西万博の開催に加え、人気テーマパークのエリア拡張や夏限定のイベント実施などがあると見られている。大阪府内では、「うめきた」エリアに新しい商業施設やホテルが続々と開業しており、飲食や宿泊の選択肢も増えているとのことだ。スパイスカレーや個性的な居酒屋、かき氷専門店など、グルメ目的の旅行者からの注目も集まっているという。吹田市の万博記念公園では、夏季に1万本以上のひまわりが見られる絶景スポットもあり、多様な観光需要を生んでいるとしている。

2位は香川県で、前年同期比1.2倍超の伸びを記録した。香川県では、3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」の夏会期(8月開催)が注目されており、特に高松エリアで宿泊需要が増加しているという。直島に新しい美術館が開館したことや、高松市の新アリーナでの夏季イベントも旅行需要を押し上げていると考えられる。

現地スタッフによると、香川のおすすめスポットは「瀬戸内国際芸術祭」と瀬戸内海の島巡りだという。豊島や女木島など、アートと自然が融合したエリアを巡る旅が人気で、小豆島の手延べ素麺やオリーブ料理も夏らしい体験として挙げられている。また、高松駅直結の新商業施設や夏限定の花火イベントも注目されているとのことだ。

3位は岡山県で、こちらも前年同期比1.2倍超の伸びが見られた。岡山県は「瀬戸内国際芸術祭2025」の会場があることに加え、今年開催される「全国高等学校総合体育大会(インターハイ)」の開催地であることも、宿泊需要増の要因とされている。

<参考>
楽天トラベル『2025年夏の「人気上昇都道府県ランキング」