インテージは、全国の15歳から79歳の男女5,000人を対象に、「夏休みの過ごし方と予算」に関する調査を実施し、その結果を公表した。
調査によると、2025年の夏休み予算は平均57,284円となり、2023年の60,146円、2024年の58,561円から2年連続で減少したとのことだ。夏休みの予定に影響する要因として「物価高・円安」と答えた人は70.1%に上り、経済情勢が生活者の行動に及ぼす影響の大きさが浮き彫りとなった。

過ごし方については、「自宅で過ごす」が37.5%と最も多く、「国内旅行(宿泊あり)」18.3%、「ショッピングや食事など」17.2%が続いた。猛暑の影響により、「キャンプ/バーベキュー」「公園」「テーマパーク」などの屋外アクティビティは昨年より減少している。

一方、「もし今年の夏が猛暑でなかったら」という仮定で理想の過ごし方を尋ねたところ、「テーマパーク」は予定者の3.5倍、「遊園地」は3.2倍、「大阪・関西万博」は2.4倍の差があり、猛暑による理想と現実のギャップが顕著であった。

海外旅行に関しては、予算平均が401,707円で前年比90.7%となり、昨年から約4万円減少した。「韓国」への渡航意向が高まり(23.7%)比較的安価な渡航先への志向が予算減少の要因として挙げられている。

また、海外旅行に行きたいと思う為替相場としては、「100円〜110円未満」が最も多く、全体の約半数が「110円未満」を希望している。「140円台以上」でも旅行を希望する人は1割未満であり、現在の為替相場との乖離が旅行意向に強く影響しているとのことだ。

今回の調査から、2025年の夏休みは「猛暑」と「物価高・円安」の影響を受け、行動控えめで支出も抑えられる傾向にあることが明らかとなった。
【調査概要】
調査地域:日本全国
対象者条件:15~79歳の男女
標本抽出方法:インテージ「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=5000(国勢調査に基づき構成比を調整)
調査実施期間:2025年6月19日~6月23日
<参考>
インテージ『「夏休み」に関する調査』