ソフトバンクは、Nokia(以下、ノキア)と協力し、6G(第6世代移動通信システム)の実用化に向けて7GHz帯のセンチメートル波を用いた屋外実証実験を開始したと発表した。

同実証は、東京都中央区銀座エリアに設置された7GHz帯の実験用基地局3局を用い、Massive MIMO技術を活用して都市部における6Gの通信エリア形成を検証するもの。

実験に用いた周波数は7,180~7,280MHzで、商用5Gの3.9GHz帯基地局と並行設置することで、既存のSub6帯との比較も行うとしている。

屋外実証実験のイメージ

7GHz帯は、ITU-Rによる2027年の世界無線通信会議(WRC-27)で6G向け周波数として議論される予定で、既存の5G周波数(Band n104)との連続性を持つ2GHz幅の広帯域が特徴。また、Sub6に近い電波伝搬特性を備え、超高速通信を実現しながら連続した通信エリアを形成しやすいとのことだ。

使用する実験用端末/測定車の概要

同社は今後、実験エリアの屋内外での電波測定などを通じて、6Gの実用化に向けた研究開発を進めるとしている。

■実証概要

実験の目的
7GHz帯の通信サービス性能(エリア、通信速度など)と実用化に向けた有効性の検証

実施場所
東京都中央区銀座エリア

利用する電波の周波数帯
7,180~7,280MHz

実験用基地局数
3局

各社の役割
ソフトバンク/実証実験の実施
ノキア/基地局・実験用端末の提供