阪神電気鉄道は、神戸高速鉄道およびアサヒ飲料と連携し、阪神本線および神戸高速線の計9駅に「CO2を食べる自販機」を順次設置していると発表した。

この自動販売機は、大気中のCO2を吸収し、回収されたCO2はアスファルトやコンクリートといった工業原料に再利用される。阪神電気鉄道と神戸高速鉄道は、エネルギー効率の高い鉄道輸送の特性を生かし、省エネルギー車両や機器の導入を進めており、今回の取り組みもその一環とされている。アサヒ飲料は同取り組みに賛同し、装置の設置を進めている。
設置対象駅は以下の通り。
【阪神本線】
大阪梅田駅、尼崎駅、杭瀬駅、大物駅、尼崎センタープール前駅、甲子園駅、魚崎駅、神戸三宮駅
【神戸高速線】
新開地駅(メトロこうべ中央広場)
また、2025年3月に開業したゼロカーボンベースボールパークにも6台を設置済みとのことだ。
「CO2を食べる自販機」は、稼働電力に起因するCO2排出量の最大20%を吸収可能とされ、これはスギ約20本分の年間吸収量に相当すると発表されている。2025年4月末時点で全国に約1,500台が設置されており、アサヒ飲料は同技術について特許(特許第7282338号)を取得している。