ノーバル・ホールディングスは、子会社であるノーバル・ソーラーが茨城県取手市において開発を進めていた大規模蓄電池システム「ノーバル・パワーC3」が、商業運転を開始したと発表した。

同蓄電所は、4月1日に電力系統への連系を完了し、試運転を経て、今回正式稼働に至ったという。
「ノーバル・パワーC3」は、出力1,927.2kW、容量3,854.4kWhの2時間システムで、TESLA社製のリン酸鉄リチウムイオン電池ユニット「MEGA PACK」を採用。同ユニットには、スパーカーシステム(※1)や過圧防止ベント(※2)などの防火安全機能が標準装備されているとのことだ。

同事業は、東京都が実施する「令和4年度系統用大規模蓄電池導入促進事業」に採択されており、電力需給が逼迫した際に蓄電池からの電力供給を迅速に行い、電力系統の負荷平準化や電力供給の最適化に寄与するとしている。
(※1)蓄電ユニット内部で可燃性ガスが危険レベルまで蓄積される前に、スパークプラグを使用して安全に点火・排出する保護機能
(※2)万が一の発火時に燃焼生成物や炎を屋根部から安全に外部へ排出するパッシブな安全機能