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いえらぶGROUPは、部屋探し・家探しをしているエンドユーザーに対して「生成AIに関するアンケート調査」を実施し、結果を公表した。
1.生成AIの利用率、34.0%が利用していると回答、20代以下~30代の利用率が高い結果に
「生成AIを業務で利用しているか?」と質問したところ、「利用したことがある」という回答は34.0%、「利用していない」という回答は66.0%という結果となった。

年代別に見ると、「ほぼ毎日利用している」と回答したのは、主に20代以下・30代に多く見られた一方で、20代以下の中にも「利用したことがない」と回答したユーザーが一定数おり、同じ世代の中でも利用状況には差があることがわかる。

2.活用している生成AIツール、1位はChatGPT(OpenAI)で70.3%
生成AIを利用したことがあるエンドユーザーに、「活用している生成AIツール」を質問したところ、「ChatGPT(OpenAI)」が70.3%と圧倒的な利用率を示した。
次いで「Gemini(Google)」が31.0%、「Copilot(Microsoft)」が16.8%と続き、同社が不動産会社を対象として実施した前回調査と同様の結果が見られたという。

生成AIを活用することで感じたメリットとしては、「知識や発想の幅が広がる」が最多で57.3%、次いで「作業効率が上がる」(55.4%)、「時間の節約になる」(54.7%)という結果に。
不動産会社を対象とした前回調査では「作業効率の向上」が最多だったのに対し、エンドユーザーにおいてはアイデアの着想や情報収集といった創造的な場面での活用が多いことが明らかとなった。

課題点としては、「応答や生成結果の正確性」という回答が51.6%と多く、次に「求める回答にならない」が42.9%、「プライバシーやデータの安全性」が38.9%という結果に。

3.AIエージェントを活用している人は5.3%!認知の拡大がカギに
「AIエージェントを活用しているか?」という質問をしたところ、「活用している」という回答が5.3%、「活用していない」という回答が26.9%となった。
一方で、「AIエージェントについて知らなかった」(29.0%)、「名前は知っているが使ったことはない」(27.8%)といった回答も多く、実際の活用以前に、認知そのものが十分に浸透していない現状が明らかに。

ChatGPTのような生成AIが「会話するAI」であるのに対し、AIエージェントは「目的に応じて自律的に行動するAI」という位置づけで、タスクの実行や意思決定の補助など、より実務に踏み込んだ使われ方が期待されている。
今後、AIエージェントの利用拡大に向けては、まずは認知の向上が重要なポイントとなりそうだと同社は考察している。
4.今後、生成AIを利用したいエンドユーザーは25.5%という結果に
「今後生成AIを利用したいか?」という質問をしたところ、「利用したい」と回答した不動産会社は67.0%、「利用したくない」という回答は33.0%という結果に。

生成AIをまだ利用していないエンドユーザーにその理由を尋ねたところ、「使いこなす自信がない」が57.5%と圧倒的に多く、次いで「AIについてあまり知らない」(52.0%)という回答が続く。

この結果から、生成AIの活用においては、技術そのものの進化だけでなく「使いやすさ」や「導入ハードルの低さ」が重要な要素となることが明らかに。ツールの操作性向上やガイド提供などが今後の利用拡大の鍵を握ると同社は考察している。
【調査概要】
調査期間:2025年5月12日~5月23日
調査機関:株式会社いえらぶGROUP
調査対象:【エンドユーザー】「いえらぶコラム」読者や当社SNSフォロワーなど
有効回答:【エンドユーザー】967件
調査手法:インターネットアンケート調査
<参考>
いえらぶGROUP『生成AIに関するアンケート調査』