メルカリは、茨城県および鹿島アントラーズ・エフ・シーとネーミングライツ契約を締結し、2025年7月1日から茨城県立カシマサッカースタジアムの新たな愛称を「メルカリスタジアム」(略称:「メルスタ」)とすることを発表した。

茨城県立カシマサッカースタジアムのネーミングライツ契約は今回が初めてで、契約期間は3年間、取得額は1.5億円。スタジアムの正式名称は「茨城県立カシマサッカースタジアム」のまま据え置かれるとのことだ。
同スタジアムは1993年に竣工し、日本初の本格的なサッカー専用スタジアムとして開設された。以来、鹿島アントラーズの本拠地として使用されてきたほか、2006年以降はクラブ自身が指定管理者を務め、地域に根差したさまざまな事業を展開してきたという。
メルカリは2019年に鹿島アントラーズの経営権を取得しており、これまでにも地域経済の活性化を目的に多様な取り組みを行ってきた。今回のネーミングライツ取得もその一環であり、地域社会との連携をより一層強化する方針である。
新愛称「メルカリスタジアム」には、親しみやすさに加え、企業としての地域コミットメントを強める意志が込められているという。ロゴにはスタジアム屋根の曲線を象徴的にあしらい、「循環の環」としてメルカリが掲げる「あらゆる価値の循環」という理念を表現している。
メルカリは今後、スタジアム内でのフリーマーケットの開催やサービス連携などを通じて、来場者と地域住民が価値の循環を体感できる取り組みを進めていくとしている。