Prodroneは、「Japan Drone 2025」の会場にて、第一種型式認証の取得を目指す大型ドローン「Prodrone式PD6B-CAT3型」を初めて一般公開した。あわせて、これまで非公開としていた型式認証申請の進捗状況や現在実施中の試験内容についても発表した。

同機体は、ドローン測量、ラストワンマイルや離島間物流といった物資輸送など省人化が期待できる場面や自然災害時の物資輸送など、社会課題解決に貢献することを目的に開発されたという。
第一種型式認証を取得することで、人口密集地でのレベル4飛行が可能となる。将来的には、物流・測量用途での展開に加え、点検やインフラ管理、中継カメラの搭載など、幅広い用途での活用を想定(※1)しているとのことだ。
同社はこれまで提供してきた「PD6B」シリーズのノウハウを活かしつつ、第一種型式認証に要求される基準に適合することで、安全性の向上を図っている。また、機体構造をモジュール化することで、物流や測量などの多様なニーズに柔軟に対応できる設計となっている。
同機体は、2023年11月に国土交通省航空局へ第一種型式認証を申請(※2)。その後、適用基準の合意、製造工程の審査、試験計画の調整等を経て、現在は飛行試験の段階に入っている。
今回の一般公開は、認証取得までのプロセスや課題、進捗状況を初めて開示することで、業界に対して透明性ある開発体制と制度への適応に向けた取り組みを示すもの。2025年早期の型式認証取得を目指して試験を継続するとしている。
今後も同社は、災害対応・地域課題の解決・インフラ維持など、さまざまな分野への貢献を目指し、取り組んでいくとのことだ。
■機体の概要
機体諸元(予定)※現段階での仕様のため変更となる場合がある
機体寸法:約2.2mx約2.4mx約0.7m
最大離陸重量:約45kg
最大積載重量:約18kg
最大巡行速度:約12m/s(約43km/h)
最大航続時間:約30分
第一種型式認証取得時期
2025年10月頃(予定)
本体価格
1,200万円(税別)~
(※1)新たな用途の機体には、別途、第一種型式認証の取得が必要となる
(※2)無人航空機の第一種型式認証の申請が国土交通省により受理された(2023年11月10日)