大和物流は、鹿児島県霧島市において建設を進めていた物流施設「鹿児島物流センター」が竣工し、6月1日より稼働を開始したと発表した。

鹿児島物流センター

同センターは、トラックドライバーの労働時間規制強化による「2024年問題」や、地方における物流拠点の不足といった社会課題を背景に、南九州エリアの物流の効率化と安定化を目的として整備されたという。既存の鹿児島営業所を移転・拡張するかたちで開設し、在庫保管・積替え・エリア配送・流通加工などの機能を担う地域物流のハブ拠点として活用していくとしている。

同センターは、九州自動車道「溝辺鹿児島空港インターチェンジ」から約950メートルに位置し、空路・陸路ともに優れたアクセス性を有する。鹿児島空港の貨物ターミナルも近接しており、県内外への迅速な配送体制を構築できる立地であるとのことだ。

周辺地図

施設面では、保管物の特性に応じた高床式・低床式のバースを備え、電子機器やヘルスケア商品、重量物など幅広い取り扱いに対応する。また、荷物用エレベーター3基と垂直搬送機2基を設置し、フロア間の柔軟な荷物移動を実現しているという。

平面図

さらに、同センターは霧島市と立地協定を締結しており、地域雇用の創出にも取り組んでいる。今後は貨物量の増加に応じて人員体制を強化していく予定だとしている。

倉庫内観

環境面では、太陽光発電設備(パネル容量139.68kW)を自家消費型で導入し、年間約25トンのCO₂削減を見込んでいるとのことだ。

■施設概要

名称:大和物流「鹿児島物流センター」
所在地:鹿児島県霧島市溝辺町麓321-10
敷地面積:18,972.31平方メートル(5,739.12坪)
延床面積1:9,074.00平方メートル(5,769.89坪)
構造:鉄骨造 地上2階建て
施主:大和物流
設計・施工:大和ハウス工業