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新卒オファー型就活サービス「OfferBox」を運営するi-plugは、2026年卒業予定の学生および企業を対象に、「ChatGPTなど生成系AIの活用」に関する調査を実施し、その結果を公表した。
■ChatGPT等の活用経験(学生対象/単一回答)
「今までにChatGPT等を活用したことがある」と回答した26卒学生は86.9%にのぼり、昨年5月に実施した25卒学生の調査結果から26.4ポイント増加した。学生にとって生成AIの活用がより身近なものになっていることがうかがえる。

■ChatGPT等の活用場面(学生対象/複数回答)
ChatGPT等を活用したことがある学生に対し、どのような場面で活用しているかを聞いたところ、「就職活動」が最多で63.0%だった。
次いで「大学の授業や課題/研究でのアイディア出し」が50.5%となった。また、昨年5月に実施した25卒学生の調査と比較して、すべての項目の活用率が高くなっていることが分かった。

■就職活動のどの場面で活用しているか(学生対象/複数回答)
就職活動においてChatGPT等を活用した学生に対し、具体的な活用場面を聞いたところ、「エントリーシートや履歴書の添削」が最も多く76.3%だった。
次いで「面談・面接対策」が48.1%で、昨年5月に実施した25卒学生の調査と比較して、34.6ポイント増加した。エントリーシートや履歴書での活用だけでなく、企業の選考対策でChatGPT等を活用している学生が増えていることが明らかとなった。

■エントリーシートや履歴書の内容について、ChatGPT等の活用を見極める対策(企業対象/単一回答)
エントリーシートや履歴書において、ChatGPT等の活用を見極める対策を行っている企業はわずか2.1%にとどまった。
ChatGPT等のサービスを就職活動で活用する学生は昨年度と比較して増えているものの、対策を行っている企業の割合には、あまり変化はなかった。
見極めている対策として、「面接などの対話で事実か確認する」「生成AIが使いやすい単語や文章の言い回しなどが使われていないか確認する」などの声があがった。

■ChatGPT等の活用に対する企業の考え(企業対象/単一回答)
学生がエントリーシートや履歴書を作成する際にChatGPT等を活用することについて、「どちらともいえない」と回答した企業が46.8%にのぼり、約半数が明確な方針を持っていないことが分かった。
それぞれの立場からの意見は以下の通り。
【「良いと思う」と回答した理由】
・誤字を確認するためといった活用であれば、歓迎したい
・生成AIを用いるのも、スキルの一つである
・最新の技術を駆使することは良い事と考えるため
【「良くないと思う」と回答した理由】
・自身の言葉で書いてほしい
・採用のミスマッチが発生する
・学生さんのありのままの志望動機を知りたいため

【調査概要】
●26年卒学生対象(2025年調査)
調査期間:2025年5月12日〜2025年5月15日
調査方法:インターネット調査
調査対象:OfferBoxに登録している2026年卒業予定の学生
有効回答数:563件
●25年卒学生対象(2024年調査)
調査期間:2024年5月8日〜2024年5月10日
調査方法:インターネット調査
調査対象:OfferBoxに登録している2025年卒業予定の学生
有効回答数:613件
●企業対象(2025年調査)
調査期間:2025年5月12日〜2025年5月14日
調査方法:インターネット調査
調査対象:新卒採用を実施する企業
有効回答数:365件
●企業対象(2024年調査)
調査期間:2024年5月8日〜2024年5月10日
調査方法:インターネット調査
調査対象:新卒採用を実施する企業
有効回答数:266件
※構成比の数値は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、個々の集計値の合計は必ずしも 100%とならない場合がある。
<参考>i-plug『ChatGPTあるいはChatGPT等の生成系AIを搭載したサービスの活用に関する調査』