タクマは、さいたま市より受注したごみ処理施設のDBO(設計・建設・運営)事業に基づき、「さいたま市見沼環境センター」(所在地:さいたま市見沼区)が竣工したと発表した。あわせて、連結子会社のさいたまハイトラストが2025年4月1日より15年間の運営業務を開始したという。

同施設は、老朽化が進んでいた西部環境センターと東部環境センターの2施設を統合し、最新技術を取り入れた新たなごみ処理拠点として建設されたもの。設計・建設・運営は、タクマ東京支社が代表企業として担い、タクマテクノスや西松建設、エコネコルなど複数の協力企業が参画した。
同センターでは、AIを活用した自動燃焼制御システムや、遠隔監視・運転支援拠点「Solution Lab」などの先進技術を導入しており、安全かつ安定的なごみ処理を実現するとしている。また、焼却時の余熱を利用した高効率のごみ発電技術を備えており、温室効果ガスの排出削減にも貢献するという。
施設の処理能力は、ストーカ式焼却炉3基で計420トン/日、発電出力は10,640kW。さらに、マテリアルリサイクルの推進を目的とした破砕・選別設備も設置されており、それぞれ28トン/5時間、21トン/5時間の処理能力を有するとのことだ。
タクマは、これまでに国内外で約370件のごみ処理施設の建設実績を有しており、今後も地域の生活基盤を支えるインフラ構築を通じて、持続可能な社会づくりに貢献していくとしている。