Youon Technologyの日本法人・YOUON JAPANは、水素燃料電池アシスト自転車および水素生成・充填一体機が、大阪・関西万博におい会場運営スタッフの移動用モビリティとして採用されたことを発表した。

同社の水素アシスト自転車および水素生成・充填一体機は、再生可能エネルギー由来の電力によって水から水素を生成し、その水素で走行を支援する次世代モビリティ。
大阪・関西万博への同製品の採用は、日本国内における水素モビリティ実用化の重要な第一歩であり、万博が掲げる「いのち輝く未来社会のデザイン」に沿った、持続可能な未来社会の実現に貢献するものとしている。
なお、同製品はすでに納入が完了し、会場内での運用が始まっているとのことだ。

■採用製品の概要
●水素燃料電池アシスト自転車
水素と酸素の電気化学反応により発電し、環境負荷ゼロで走行をアシストする次世代型モビリティ。
・走行距離:水素1本(約200L)で約50〜60km
・速度:最大24km/h
・水素カートリッジ:水素吸蔵合金を使用、低圧設計(1MPa以下)で高圧ガス保安法の適用外
・交換性:工具不要、約5秒でカートリッジ交換可能
・安全性:衝撃・落下・火災など各種安全試験をクリア
●水素生成・充填一体機
自転車と併用することで、水素の入手や運搬にかかる手間・コストを削減し、現場でのクリーンエネルギー活用を実現。
・生成能力:最大250L/h、純度99.99%以上
・電源:太陽光パネルによる自家発電に対応、電源が限られる地域でも稼働可能
・特徴:水の電気分解によって水素を現地生成・充填できる一体型装置