一般財団法人労務行政研究所は、2025年度の新入社員の初任給に関する調査結果を発表した。​

東証プライム上場企業197社を対象とした速報集計によると、「全学歴引き上げ」を実施した企業は83.2%で、前年の86.8%から3.6ポイント低下したものの、2年連続で8割を超えたという。​

また、「全学歴据え置き」は14.2%となり、昨24年度速報集計時の9.2%から5.0ポイント上昇する結果に。

初任給の改定状況

学歴別の初任給水準は、大学卒(一律)で25万5,115円​、大学院卒(修士)で27万3,327円​、短大卒で22万1,640円​、高校卒(一律)で20万6,523円​となった。

2025年度決定初任給の水準および同一企業における上昇額、上昇率

大学卒(一律)においては、初任給を引き上げた企業が83.6%、据え置いた企業が16.4%であった。​引き上げた場合の平均上昇額は1万8,220円で、上昇額の分布では「1万~1万2,000円未満」が20.5%と最も多いことが明らかになった。​

2025年度学歴別決定初任給の改定状況/2025年度学歴別決定初任給の上昇額分布

<参考>
一般財団法人労務行政研究所「2025年度 新入社員の初任給調査