大熊ダイヤモンドデバイスは、福島県大熊町にて「大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場」が着工したと発表した。
同工場は2026年の稼働を予定しており、ダイヤモンド半導体の量産化に向けて、より一層開発を加速させていくとのことだ。

ダイヤモンド半導体は、既存半導体に比べて高周波特性や放熱性に優れ、次世代通信技術「6G」に不可欠とされている。また、高放射線や極端な温度でも動作可能で、原子炉や宇宙空間での利用が期待されているとのことだ。
同工場は、同原発が立地する福島県大熊町において、ダイヤモンド半導体の量産化に向けた工場として稼働予定。
廃炉が進行中の原子炉内での中性子線量の計測を目的とした「臨界近接監視モニタシステム」をはじめ、原発・宇宙・防衛市場向けに「ダイヤモンド半導体アンプ」の開発も進めているという。
さらに工場の稼働に伴い、地元を中心に20人以上の雇用創出や移住が計画されており、地域活性化にも貢献する見込みだとしている。
■施設概要
名称
大熊ダイヤモンドデバイス福島第1工場
所在地
福島県双葉郡大熊町大字下野上字原94-8(大熊中央産業拠点内)
構造
鉄骨2階建て
敷地面積
約5,800平方メートル
建築面積
約1,100平方メートル
稼働予定
2026年