RECCOOが運営するZ世代に特化したクイックリサーチサービス『サークルアップ』は、最新のZ世代調査として「就活生のAI使用」に関する調査を実施し、その結果を公表した。

■大学生のうち、約6割が就職活動でAI活用経験があると回答

就活で生成AIを使ったことがあるか聞いたところ、「はい」と回答した学生は56%にのぼった。就活サービスに備え付けられた機能を除いても、半数以上が自発的に生成AIを取り入れていることが分かった。

就活で生成AIを使ったことがあるか

■ES添削がダントツ人気 AI活用のスタイルも多種多様

生成AIの使用目的として最も多かったのは「ESの添削」で42%、次いで「ES作成」が21%、「自己分析」が14%、「面接練習」が10%と、就活のさまざまな場面でAIが活躍していることが分かった。

特に文章に苦手意識のある学生からは、「AIにチェックしてもらうと安心できる」「書いた内容を客観視できるから助かる」といった声が寄せられ、AIは“第二の就活サポーター”として信頼されていることが伺える。

生成AIの使用目的

■ES作成時に「ほぼ毎回使う」15%、「全く使わない」46%。二極化するAI活用意識

ES作成における生成AIの使用頻度を聞いたところ、「ほぼ毎回使う」と回答した学生は15%、「複数回ある」が23%、「一度はある」が16%という結果に。

一方で「全く使わない」は46%と、使用経験のない学生が最も多いという意外な傾向が明らかに。

AI活用は一部のデジタルリテラシー層にとどまっている可能性があり、「自分の言葉で書きたい」「AIだと伝わらない気がする」といった本音も見えてくる結果に。

ES作成における生成AIの使用頻度

■AI活用は「添削」が37%、「丸投げ」は9%。

ES作成における具体的なAIの使い方を聞いたところ、「ESの添削」が37%で最多。次いで「ガクチカをまとめる」が16%、「ES課題をそのまま読み込ませて使用する」はわずか9%にとどまった。

Z世代はAIを“全自動で仕上げる道具”とは捉えておらず、あくまで“自分の考えを整理する補助ツール”として使っている様子が伺える。またAIによって文章をチェックし、構成や表現を客観的に見直すといった使い方をしている学生が多く、「答えを出してもらう」ではなく「一緒に答えを探す」スタンスが主流となってきている。

全体を通して、Z世代の学生たちはAIを「頼る」のではなく「活用する」というスタンスで向き合っていることが分かった。

ES作成における具体的なAIの使い方

【調査概要】
調査日:2025年4月4日
調査機関(調査主体):サークルアップ運営(RECCOO)
調査対象:大学1年〜4年の大学生
有効回答数(サンプル数):170人
調査方法:サークルアップのアンケートオファー

<参考>RECCOO『「就活生のAI使用」に関する調査