はぐくみプラスは、20~50代女性を対象に「自分らしさと女性らしさ」に関するアンケートを実施し、結果を公表した。

■現代女性の82.7%は自分らしさに迷った経験がある

「自分らしさって何だろう?」と迷った経験の有無を尋ねたところ、82.7%の女性が「ある」と回答。現代に生きる女性の多くがアイデンティティについての悩みを経験していることが明らかになった。

「自分らしさって何だろう?」と迷った経験はあるか

自分らしさに迷ったことがある人のうち、自分らしさに迷うきっかけでもっとも多かった回答は「就職や仕事(面接に落ちた・仕事で失敗した・燃え尽きたなど)」(35.1%)という結果に。次いで「結婚や出産・育児」(26.4%)が挙がった。

自由回答には「友人が社会的に意義のある仕事をしているのをSNSで見る機会が増え、35歳頃から漠然と不安を抱えるようになった。」(40代女性)というように、SNSに関連するコメントも散見されたという。

自分らしさに迷うきっかけ

■自分らしさを取り戻す方法、1位は「価値観の見直し」

「自分らしさがわからない」ときに、どのような対処をしているのかを調査したところ、もっとも多かった対処法は「自分の価値観についてじっくり考えた」(134票)、2番目に多かった対処法は「家族や友人、パートナーに相談した」(75票)となった。

「自分の中にある本音や思いを可視化」、「周囲の客観的アドバイスを得る」ということを組み合わせるのも、効果的な自分らしさ再発見の近道かもしれないと同社は考察している。

「自分らしさがわからい」ときに、どのような対処をしているのか

■価値観を「やりたいこと重視」にシフト

「自分らしさについて迷ったときに変化した価値観はあるか?」と尋ねたところ、もっとも多かったのは「自分が「したい」と感じる物事に集中するようにした」(128票)という結果に。次いで「他人との比較をやめた」(109票)と続く。

「本来の自分の気持ちを大切にする」、「不要なストレスやこだわりを手放す」といった方向へ価値観を変化させている女性が多いとわかる。

自分らしさについて迷ったときに変化した価値観はあるか?

■“女性らしさ”は必要?それとも不要?57%が大事と回答

「自分らしくいるために女性らしさも大事だと思うか?」という質問に対しては、56.9%が「はい」、43.1%が「いいえ」と回答。

自分らしくいるために女性らしさも大事だと思うか

■半数が経験している「女性らしさの押し付け」体験談

半数以上の女性が女性らしさをポジティブにとらえている反面、「女性らしさというものはないと思う。(20代女性、無職(求職中を含む))」「女性らしさは男性から見た価値観の押し付け(50代女性、パート・アルバイト)」などの声も寄せられている。

アンケートにて、他人から「女性らしさを押し付けられた」と感じた経験の有無を尋ねたところ、50.5%が「ある」と回答。

他人から「女性らしさを押し付けられた」と感じた経験の有無

実際の体験談(一部抜粋)

・親に「女らしくしなさい」、「女の子なんだからお手伝いしなさい」と言われた。(20代女性、パート・アルバイト)
・会社では自分より後輩もいるのに、女性だからという理由で電話をとったりお茶を出したり、という雑務を担当させられました。(40代女性、パート・アルバイト)
・元旦那に「家事、育児は女がするものだ」と言われた。それを義母に相談したら「女は夫に逆らうものじゃない」と言われた。(40代女性、正社員)

体験談からは、母親から女性らしさをしつけられたり、職場の男性や恋人・夫から「もっと女の子っぽくしなよ」と言われたりするなど、さまざまな場面で女性らしさの押し付けが見られた。

<参考>
はぐくみプラス『自分らしさと女性らしさに関するアンケート