本の要約サービス「flier」を運営するフライヤーは、東京証券取引所グロース市場へ新規上場したと発表した。

フライヤー、東証グロース市場に新規上場

フライヤーは2013年に創業し、ビジネス書を中心とした本の要約サービス「flier」の提供を開始した。出版社や著者の許諾を得た要約を配信するほか、書店でのQRコードを活用したフェア展開、法人向けサービス、オンラインコミュニティ「flier book labo」など、多角的に事業を展開してきた。

また、2024年5月には、企業の人材投資の成果を可視化し、従業員と組織の成長を促進する「flier成長組織ナビ」をリリースした。このサービスは、従業員の成長に必要な要素を継続的に測定・分析し、各組織への具体的な施策を提示することを目的としている。

2025年2月時点で、flierの累計会員数は122万人を超え、累計法人導入社数は1,100社を突破したという。特に法人向け事業が成長を牽引しており、「flier business」をはじめとする法人向けサービスの売上は、2023年2月期第1四半期から2025年2月期第3四半期の間に約2.2倍に拡大したとのことだ。

flier business
セグメント別売上高推移(四半期)

同社は、今後の成長スピードを加速するため、知名度および信頼度の向上、内部管理体制の強化を目的として、今回の上場に至ったと説明している。

同社は「ヒラメキあふれる世界をつくる」をミッションに掲げており、誰もが信頼できる知識に気軽に触れられる環境を提供することで、人と組織の成長を支援するとしている。今後もサービスの拡充とプロダクトの強化を進め、ミッションの実現に向けて取り組む方針だ。