学校法人河合塾は、導入が拡大している大学入試の「女子枠」について、高1・2生を対象としたアンケート調査を実施し、結果を公表した。

■過半数は賛成だが、入試における「平等」「差別」への根強い懸念も

「女子枠」とは、出願者を女子に限定した入試制度で、主に理工系学部に見られる制度。

以前から名古屋工業大学などで行われていたが、24年度から東京工業大(現東京科学大)が導入したことを契機に全国で拡大。導入は総合型・学校推薦型選抜に限られ、2・3月に行われる学力試験が中心の一般選抜への導入大学はほとんどない。

今回同社は、高1・2生を対象に24年11月に行ったオンラインのテストイベント参加者を対象に、この「女子枠」についてアンケートを実施。

「工学部など女子比率の少ない学部に女子枠を導入する取り組みをどう受け止めるか?」という質問に対し、賛成は56.0%、反対は44.0%という結果となり、同社が23年1月に行った同じ質問に対し、賛成と回答した人の比率が9ポイント減少し、反対が増加する結果に。

「女子枠」についてのアンケート

賛成・反対の理由を分析したところ、賛成と答えた人からは、「理系に女性が増えることで多様な視点が生まれる」、「女性の活躍の場が広まる」といった「視点」「活躍」「公平」等の観点からの回答が寄せられたが、その数は100件強だったという。

一方、反対と答えた方からは、「入試は男女平等であるべき」、「(女子枠により)かえって男女差別になるのでは」といった「平等」「差別」「公平」の観点からの回答が500件近く寄せられたとのことだ。

理由

この結果に同社は、回答では「賛成」が過半数を占めたものの、「入試形式」としての女子枠に関心が集まり、女子枠が掲げる理念や狙いが当事者である高校生に十分に伝わっていない現状が浮き彫りとなったとしている。

<参考>
学校法人河合塾『大学入試の「女子枠」についてのアンケート調査