関東電化工業は、岡山県倉敷市の水島工場内に、使用済みリチウムイオン二次電池(LIB)からリチウムを回収するリサイクルプラントを建設すると発表した。
同プラントは、2027年10月の完成を予定。設備能力は、LIBセル換算で年間約5,000トンの原料処理を計画しているとのことだ。
同社は、住友金属鉱山との共同開発により、使用済みLIBからリチウムを電池材料として再資源化する水平リサイクル技術を確立しているという。
同プラントは、欧州電池規則で定められるメタル回収率・リサイクル材含有率への対応を見据えた設計となっており、今後予想される使用済みLIBの発生量増加に対応するため、さらなる設備能力の増強も検討しているとのことだ。
なお、同プラントの建設は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「グリーンイノベーション基金事業」の支援を受けているという。
■施設概要
所在地:岡山県倉敷市松江4-4-8水島工場内
竣工予定:2027年10月