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ロッテは、出社回帰が進む日本企業のオフィスにおける「集中」に関する実態を明らかにするため、「全国一斉オフィス集中調査」を実施し、その結果を発表した。
調査の結果、週に3回以上出社する人が8割を超えるなど、コロナ禍のリモートワーク拡大から一転して出社回帰が進む一方で、オフィスワーカーの約8割がオフィスで集中できないと感じており、半数以上がコロナ禍を経て集中するのが下手になったと感じていることが明らかになった。
また、調査結果をもとに、お笑いコンビ・男性ブランコが企画・出演したWeb動画「集中泥棒」を制作し、ロッテ公式YouTubeにて「ちゃちゃっと」篇、「カタカタ」篇の2本を公開した。
■勤務形態の実態
現在のオフィスへの出社頻度について聞いたところ、週に3回以上出社する人は81.5%、週に1回以上出社する人は91.5%であることがわかった。リモートワークのみの人は3.4%にとどまり、リモートワーク経験者の約半数が、2023年5月のコロナ5類移行後に「出社要請やリモートワークの規制」や「出社義務化」が行われたと回答したという。
■集中できないオフィス環境
調査によると、75.8%の人が「普段オフィスで仕事に集中できないと感じることがある」と回答した。また、55.1%の人が「コロナ禍を経てリモートワークを経験したことで、以前よりオフィスでの集中がしづらいと感じる」と回答した。特に20代の66.7%が最も集中下手になったと感じていることが明らかになった。
以前よりオフィスが集中しづらいと感じる主な理由として、「リモートワークにより、周囲に人がいない環境に慣れてしまった(44.9%))」「不要な移動がない環境に慣れた(42.8%)」「電話対応や庶務が少ない環境に慣れた(35.6%)」といった意見が挙がった。
■集中を妨げる要因
オフィスで集中しづらい要因の1位は「予測できない雑務の発生(41.2%)」、2位は「周囲の人の話し声(34.2%)」、3位は「人間関係や気遣いのストレス(30.4%)」であった。
具体的な意見として、「エンターキーの音がうるさい」「席で歯を磨く上司がいる」「常に誰かに見られている」「急に仕事を振られる」といった声があったという。また、「リモート会議を自席で行う社員の声が大きい」「オンライン会議が近くで行われる」「フリーアドレス制でいつもの席が使えない」といった、現代のオフィス環境特有の悩みも指摘された。
■ガム咀嚼による集中力向上
「ガムを噛むことで脳が活性化する」ということが、客観的なデータで証明されていることを示し、集中のためにオフィスでガムを噛むことについてどう思うか聞いたところ、65.2%が「良いと思う」と回答した。特に20代男性では79.2%が肯定的で、役職別では管理職(73.1%)や経営者・役員(66.9%)の方が一般社員(63.4%)よりも前向きな傾向があったという。
オフィスでガムを噛むことに前向きな理由として、「集中力アップや眠気覚ましになる(47.5%)」「個人の自由だから(45.0%)」「チョコや飴と同様に問題がない(34.1%)」といった意見が挙がったとのことだ。
また、集中状態をつくるために何らかの取り組みをしている人は24.2%にとどまり、若年層や高年収層ほど集中力向上のための取り組みをしている傾向があることがわかった。
【調査概要】
調査方法:WEB調査
調査実施日:2024年12月5日~12月9日
エリア:全国
有効回答数:1,000サンプル
調査対象:デスクワークが中心で、オフィスワークの経験がある20歳〜59歳の男女
集計方法:
①スクリーニング回収サンプルを国勢調査の性年代構成にあわせて集計
②同調査回収サンプルを①の同調査合致者の性年代構成に補正して集計
※本文中のグラフの構成比は、小数点以下第2位を四捨五入しているため、必ずしも合計が100%にならないものもあるとのこと。
<参考>
ロッテ『全国一斉オフィス集中調査』