ReBearは、Z世代に特化したマーケティングリサーチサービス「αZリサーチ」を活用して「成人式とお酒」に関する意識調査を実施し、結果を公表した。

「成人式とお酒」に関する意識調査

■お酒に対する印象とイメージ

お酒に対する印象とイメージは、「社交の場の重要な要素」と考える人が33.7%となり、お酒をコミュニケーションの一環として捉えるZ世代の姿が浮き彫りとなった。

また、「リラックスできる」と答えた人は30.4%で、Z世代特有の「チル」ができるものとしての印象もあることがわかる。

一方で、「健康へのリスクが不安」という回答も26.8%あり、お酒に対して前向きな意識だけでなく、慎重な考えを持つ姿勢もうかがえる結果に。

お酒に対する印象とイメージ

■ビールに対するイメージ

ビールに対するイメージは、「飲み会の定番というイメージ」が40.5%で最多に。多くのZ世代がビールを社交場での定番ドリンクと認識していることがわかる。

一方で、「苦味が強くて飲みにくい」と感じる人も28.3%おり、味の好みによる評価が分かれる結果となった。

ビールに対するイメージ

■お酒を飲む頻度

どのくらいの頻度でお酒を飲むかを聞くと、最多は「全く飲まない」が27.7%で、Z世代の約3割が飲酒習慣を持たないことが明らかに。また、「週1~2回飲む」と答えた人は28.9%と全体の約3割を占め、適度に飲む層が一定数存在していることがわかった。

一方で、「ほぼ毎日飲む」と回答した人は5.9%と少数派であり、頻繁に飲酒する人はZ世代全体では少ない傾向となっている。

お酒を飲む頻度

■お酒を飲む動機

お酒を飲む動機では、「自分の楽しみのため」が25.3%で最多、次いで「社交のため」が19.1%と続く。

Z世代の飲酒は自己満足やコミュニケーションが主な目的であり、ストレス発散や美容目的といった回答は少数派となった。また、無理に飲むのではなく、自分のペースで楽しむスタイルが支持されていることもうかがえる結果に。

好むお酒の種類

■好むお酒の種類

「チューハイ・サワー」が37.7%と最多で、Z世代の多くがカジュアルでフルーティな飲み物を好む傾向が見られた。

次いで、「ビール」(31.4%)や「焼酎・日本酒」(17.3%)が続き、伝統的なお酒も一定の支持を得ている。一方で、「ノンアルコール飲料」を選ぶ人も13.7%おり、健康志向やアルコールを避けたい層の存在も浮き彫りとなった。

この結果に同社は、特に「チューハイ・サワー」の人気は、飲みやすさや多様なフレーバーが要因だとしている。一方で、ビールや焼酎などの伝統的なお酒については、新しいスタイルやフレーバーの工夫が求められると考察している。

■ビールを選ばない理由

ビールを選ばない理由としては、「味が苦手」が21.8%と最多に。多くのZ世代がビールを避ける理由としてその味を挙げており、特に苦味に対する好みの違いが浮き彫りになっている。

その一方で、「飲みやすい他のお酒がある」が13.8%、「若者向けではないイメージ」が7.5%となっており、ビールが必ずしもすべてのZ世代にとって親しみやすい選択肢ではないことがわかった。

ビールを選ばない理由

■成人式でお酒を飲むことについての意識

成人式でお酒を飲むことについての意識としては、「無理に飲む必要はないと思う」が41.8%で最多。多くのZ世代が成人式におけるお酒の飲用について、自分のペースや意思を重視していることがわかる。

また、「家族や友人と楽しむ良い機会だと思う」が29.6%、伝統的な節目として重要だと思うが17.6%あり、成人式を特別な機会として捉える人々も一定数存在。

一方で、「お酒なしで十分楽しめると思う」と答えた人が26.6%いることから、成人式という節目においても、お酒に頼らない楽しみ方を選ぶ人が多いことが浮き彫りに。

この結果に同社は、無理のない飲酒文化の醸成やノンアルコール飲料を含む幅広い選択肢の提供が求められることを示しているとしている。

成人式でお酒を飲むことについての意識

■これからお酒に関して学びたいことや不安な点

これからお酒に関して学びたいことや不安な点を聞くと、「社交場での飲み方のマナー」が28.9%で最多となった。多くのZ世代が、お酒に関する学びとして単なる飲酒以上にスマートな振る舞いやコミュニケーションの仕方を重視していることがわかる。

その一方で、「健康への影響」が26.2%、「飲みすぎないための対策」が23.5%、となっており、健康志向やリスク回避の意識もうかがえる結果に。

「お酒に関する法律」(14.0%)に関心を持つ人も一定数おり、ルールやマナーを守ることへの関心が強い世代と言えるが、「特になし」と回答した人も29.9%を占め、お酒に対して特に不安を感じていない層も存在していることがわかった。

これからお酒に関して学びたいことや不安な点

<参考>
ReBear合同会社『「成人式とお酒」に関する意識調査