LINEヤフーと能登官民連携復興センターは、石川県能登地域の復興に向けた新たな人材支援の取り組みに関する基本合意書を締結したと発表した。

LINEヤフーと能登官民連携復興センター、「石川県能登地域の復興に向けた新たな人材支援の取り組み」に係る基本合意書を締結

同取り組みは、能登半島地震から1年が経過し、復旧から復興へと進む地域で課題となっている人材不足を補うことを目的としている。LINEヤフーと能登官民連携復興センターは共同で事務局を設立し、被災団体のニーズに応じて、プロボノ(※)としてスキルを持つ企業や社員をマッチングする支援プラットフォーム「プロボ能登」を構築・運営するとのことだ。

プロボ能登スキーム図

プロボ能登では、LINEヤフーの社員が業務で培ったITスキルを活用し、遠隔で技術支援を行う。具体的には、ホームページ制作やSNSを活用した情報発信、システム開発などが想定されている。1プロジェクトあたり約3ヶ月間の支援を行い、3年間でのべ300人の社員が参加する計画であるという。また、今後は他企業からの参加も募り、参画企業の強みを活かした支援を推進するとしている。

プロボ能登プラットフォームを構築

2025年1月には共同事務局設立に向けた準備室を設立し、同年4月には共同事務局を正式に設立して活動を開始する予定。さらに、2025年2月には企業向け説明会を実施し、プロボ能登への参加を呼びかける。

能登官民連携復興センターは2024年10月に設立された組織で、能登地域の創造的な復興を目指し、被災地のニーズと支援者を効果的に結びつける役割を担っている。LINEヤフーは2024年2月から、災害支援として社員が参加するボランティア活動「LINEヤフープロボノ」を展開しており、これまでに約70人の社員が14のプロジェクトに参加しているとのことだ。

LINEヤフーと能登官民連携復興センターは、これらの取り組みを通じて地域の課題に寄り添い、能登地域の復興と人材不足の解消に向けた支援を推進していくとしている。