キユーピーは、2050年を見据えた新たな環境ビジョン「キユーピーグループ 環境ビジョン2050」を策定したと発表した。同ビジョンは、2025年度から開始する11次中期経営計画を契機に策定されたものである。

キユーピー、環境ビジョン2050を策定

同社によれば、事業活動が自然の恵みに支えられていることを踏まえ、これまでも環境負荷軽減に取り組んできたが、地球環境の課題が深刻化する中で、より長期的視点での取り組みが必要と判断したという。

「キユーピーグループ 環境ビジョン2050」は、「脱炭素」「資源循環」「自然共生」の3つの分野での重点的な取り組みを通じて、持続可能な社会の実現に貢献することを目指している。

■キユーピーグループ 環境ビジョン2050の概要

(1)脱炭素
カーボンニュートラル実現に向けた主な取り組みとして、事業所や工場での省エネ活動推進、再生可能エネルギーの導入、サプライヤーと協働した排出量削減、環境配慮型製品の開発と普及が挙げられている。

キユーピー神戸工場屋上に設置した太陽光パネル

(2)資源循環
サーキュラーエコノミー実現に向け、製造工程での水の節約・再利用促進、環境配慮型容器包装設計の推進、食品ロス削減、プラスチック再資源化への取り組みを強化するという。

再生プラスチック100%の容器(手前)

(3)自然共生
持続可能な原材料調達、生物多様性に配慮した事業活動、環境保全活動への参加と支援を通じてネイチャーポジティブを目指すとしている。