学情は、2026年卒学生対象の「就職人気企業ランキング」を文理別に比較し、その結果を公表した。

文系トップは伊藤忠商事となり、3位の集英社を筆頭に「マスコミ(新聞・放送・広告・出版・芸能・エンタメ)」が10位以内に5社ランクイン。理系トップは味の素で、「食品」が30位以内に10社ランクインした。

若い世代を中心に、キャリアの自律を志向する傾向が強くなる中、仕事内容や経験できる業務が明確な「ジョブ型」に高い関心が集まっていることが明らかに。

「就職人気企業ランキング」

■文系部門トップは伊藤忠商事。3位の集英社を筆頭に、トップ10の半数を「マスコミ」が占める

文系部門トップは伊藤忠商事となった。伊藤忠商事は大手総合5社の中でも非資源分野を主力とし、他の4社が資源価格の下落などで前年から純利益を減らす中で唯一増益する結果に。アパレルや生活消費分野など、学生にも親しみのある分野で業績を上げていることも人気の理由ではないかと同社は考察している。

また3位の集英社を筆頭に、4位東宝、5位講談社、6位KADOKAWA、10位小学館と、「マスコミ(新聞・放送・広告・出版・芸能・エンタメ)」が10位以内に5社、30位以内に8社ランクイン。

また、2位オリエンタルランド、12位星野リゾート・マネジメント、13位JTBグループなど、レジャーや旅行、ホテル業界が人気を集めている点が、理系部門と比較した際の特徴となっている。

文系ランキングトップ30

■理系部門トップは味の素。「食品」がトップ30の10社を占める。IT・情報も人気

理系部門トップは味の素となった。8位森永製菓、11位日清食品グループ、13位カゴメ、15位明治グループなど、「食品」が30位以内に10社ランクイン。

また、4位アウトソーシングテクノロジー(OSTechグループ)、5位Sky、6位NTTデータグループ、22位野村総合研究所、25位グーグルなど、「IT・ソフトウェア・インターネット」「情報・調査・コンサルティング」が人気を集めている点が、文系部門と比較した際の特徴だという。

また、1位の味の素、2位のソニーグループなど上位にランクインしている企業の多くは、「職種別」「コース別」の採用など、初期配属を明確にした募集を実施している。

キャリアの自律を志向する傾向が強くなる中、仕事内容や経験できる業務が明確な「ジョブ型」に高い関心が集まっていること明らかに。

理系ランキングトップ30

【調査概要】
調査期間:2024年4月1日~2024年10月31日
調査機関:学情
調査対象:2026年3月卒業予定の全国大学3年生、大学院1年生
有効回答数:5,476件
調査方法:
(1)あさがくナビ登録学生へメールにて告知。Web上の入力フォームによる回収
(2)同社主催のイベント来場学生へのWeb入力フォームによるアンケート調査及び回収
回答方法:選択式(最大5社)

<参考>学情『2026年卒学生対象「就職人気企業ランキング」