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NPO法人ソーシャルデザインワークスは、自立訓練・就労移行支援事業所SOCIAL SQUARE開所10周年を記念し、災害や新型コロナ禍を経験してきた未来ある若者が活躍できる社会を考えるための「若者価値観調査」を実施し、結果を公表した。
■災害やコロナ禍を経験して「人生における大切なこと」は変化したか?
「災害やコロナ禍を経験して『人生における大切なこと』は変化したか?」という問いに対し、53.2%が「変わった」と回答。
そのうち、どのような面が変化したかという質問に対しては「命の大切さ」や「人とのつながり」などがある中で、「家族の大切さを改めて考えた」という回答が多数を占めたという。
対して、「災害やコロナ禍を経験して『夢や目標』は変わったか?」という問いに対し、62.4%が「変わらない」と回答したとのことだ。
■社会に感じる生きづらさは「人間関係」、助けになるサポートは「家族や友人からのサポート」、将来自分が社会で果たしたい役割は「誰かの役に立つような役割」
「生きづらさを感じているか?」という問いに対しては、およそ7割が生きづらさを感じており、その要因として「人間関係(友人や家族など)」と挙げている回答が多く見られた。
しかし、生きづらさに対して最も助けになるサポートについても「家族や友人からのサポート」とする回答が半数以上見られたという。また、将来自分が社会において果たしたい役割としては「誰かの役に立つような役割」をあげる回答が59.4%となったとのことだ。
この結果に同社は、「人間関係」が生きる上で鍵となり、また与え、与えられたいものとして捉えられている様子が見られたとしている。
■職場に求める「多様性」と「安心感」
「多様な背景を持つ人々が共に働く職場環境を望むか?」という質問に対し、7割が「望む」と回答。
また、「職場での上下関係」に抵抗を感じる人が60.6%、職場での評価項目としてプロセスと成果の評価バランスを比べた際、「成果をメインで評価しつつ、プロセスも評価してほしい」というように、成果主義には慎重な姿勢を示す人が64.4%にのぼったとのことだ。
以上のことから同社は、上下関係が明確で成果主義であるような緊張感のある職場よりも、多様性に富み、自分らしい働き方を受容してくれるような安心感のある職場が求められている様子が見られたとしている。
【調査概要】
目的:災害等や新型コロナウイルスによる社会変容を幼少期や青年期に経験してきた現代の10代・20代の若者の人生や働き方、将来に関する価値観を調査し、今後の社会づくりへの示唆を得るため。
対象:10代・20代(医療創生大学、東北芸工大学学生等)
期間:2024年10月
方法:アンケートフォームによるwebアンケート調査(アンケートフォームのQRコードはSNSや紙媒体により配布)
協力:東北芸術工芸大学コミュニティデザイン学科 学科長・准教授 檀上祐樹氏
<参考>
ソーシャルデザインワークス『若者価値観調査』