レアル・マドリードのメディカルアドバイザーであるNiko Mihic氏をCEOに迎え、世界的なスポーツチームのヘッドドクターが集う組織「Sports Doctors Network(以下、SDN)」が10月8日にスペインで設立された。また、2025年6月に日本でアジア圏初のカンファレンスが開催されることが決定したとのことだ。
SDNは、アスリートのパフォーマンス最適化から一般医療の応用に至るまで、幅広い支援を目的としている。レアル・マドリードやロサンゼルス レイカーズ、ニューヨーク・ヤンキースなどの世界的なスポーツチームの医師が参加しており、今後はカンファレンスやコンサルティング、企業との共同研究、新商品の開発を予定しているという。また、一般の健康促進や福祉に寄与するため、一般向けのサービス提供も視野に入れているとのことだ。
2025年6月には、ノーベル財団会長やハーバード大学医学部教授をはじめ、海外から著名な医療関係者を日本に招聘し、「医療×スポーツ×食」をテーマとしたカンファレンスを東京大学で開催する予定。このカンファレンスは、日本政府および国内の大学関係者と協力して行われるという。
さらに、2025年5月にはスイスのChildren’s Hospitalと協力し、FIFAおよびスイスサッカー選手協会と共に、脳震盪の治療法開発支援を目的としたチャリティマッチをFIFA本部で開催することも発表された。また、アメリカのNFLやハーバード大学マサチューセッツ総合病院でのカンファレンス開催も予定している。
SDNは、研究機関や医療機関、スポーツ関連企業とのパートナーシップを拡大し、アスリートのパフォーマンス向上や一般向けの健康関連製品の開発を推進していくとしている。