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マイナビが運営する保育職向けの転職エージェントサービス『マイナビ保育士』は、2022年以前から現在の勤め先で同じ職種で働いている保育職と一般会社員を対象に「保育職に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
■8割の保育職が円安や物価高騰によって業務に「影響があった」と回答
保育職に昨今の円安や物価高騰による業務への影響を聞いたところ、8割の保育士が「影響があった」と回答。影響があったと感じる部分は「適切な人員配置がされず業務過多」が最多、次いで「園内の節電」となり、円安や物価高騰により人件費や光熱費のコストカットが行われていることが明らかに。
また、影響があった具体的な内容を聞いたところ、「事務用品を自分で用意しなければならない」「同じ食材を使った給食メニューが増えた」など、金銭的にも保育職に負担がかかっていることや園児たちも影響を受けている様子が伺える。
■8割以上の保育職が現在の生活に「金銭的な不安を感じる」と回答
保育職として働く人に、自分の働きに見合うと思う年収額を聞いたところ、平均524万円となり、実際の年収額の平均374万円と150万円の差があることが分かった。
一般会社員では、自分の働きに見合うと思う年収額は平均573万円だったのに対し、実際の年収額は平均484万円で、その差は-89万円となり、保育職の方が自分の働きに年収が見合っていないと感じていることが明らかに。
また、今の生活に金銭的な不安を感じるかを聞いたところ、82.3%の保育職が金銭的な不安を「感じる」と回答。
さらに普段の生活で84.0%の保育職が「節約している」と回答し、節約しているものは「日用品」「食費」が最多となった。
自分の働きに見合うと思う年収と現実の差だけでなく、それによる金銭的な不安も大きく、結果的に日用品や食費など生活する上で最低限必要のものから節約をしている傾向が伺える。
■保育職の77.0%が現在の仕事に充実感・やりがいを「感じている」と回答
保育職に、現在の仕事に充実感ややりがいを感じているかをきくと、77.0%が「感じている」と回答。一般会社員と比べると30pt以上高く、大きく差が出る結果に。
また、保育職に現在の仕事を今後も続けたいか聞いたところ、75.7%が今後も「同じ職種で働きたい」と回答。保育職は賃金に対する不満・不安や肉体的・金銭的な負担を抱える一方で、仕事にやりがいを感じている人が多く、今後も保育職を続けたい意向を示す人が多い結果に。
【調査概要】
調査期間:2024年8月6日〜2024年8月19日
調査方法:クロス・マーケティングモニターへのインターネット定量調査
調査対象:20~59歳男女/正社員勤務
2022年以前から現在の勤め先で同じ職種で働いている会社勤務者
職種:保育(保育士・幼稚園教諭)、一般会社員(介護・看護・保育を除く)
※除外職業(本人及び家族):転職サービス・転職エージェント、新聞・雑誌・テレビ・ラジオ・広告等マスコミ関係、市場調査
調査機関:クロス・マーケティング
有効回答数:保育:300、一般会社員:600
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が100%にならない場合がある
<参考>マイナビ「保育職に関する調査」