ローソンは、大日本印刷(以下、DNP)と連携し、AIを活用した新店舗オープン時の広告配分の最適化を図る「DNP販促最適化AI」を導入すると発表した。
2023年7月からの両社共同の検証を経て効果が認められたことから、2024年11月以降にオープンする店舗から本格的に運用を開始するとのことだ。
今回導入するシステムでは、店舗周辺の商圏情報(人口動態、3km圏内UU数等)、広告予算、店舗情報をAIに入力することで、新店舗オープン時に実施する個店ごとの告知販促において最適な宣伝手法と予算配分を提案することが可能。
これまで新店舗のオープンやリニューアルオープンの際には、効果的な宣伝手法の選定や予算配分をスーパーバイザー(以下、SV)が決定していたが、SVは広告・宣伝部門が専門ではないため、最適な販促パターンを選定できず、販促費用の無駄や売上機会の損失につながることも多くあったという。
今回新たにAIを活用したツールを導入することで、広告・宣伝の知識がなくても、適切な広告媒体の選定と、予算配分が可能になるとしている。
また、これまで新聞折込チラシのみであった新店・改装店のオープン時の広告手法に、2023年7月からは新たにYouTubeとポスティングを追加。
アナログとデジタルの多様な広告サービスを組み合わせた最適な広告提案を行うため、販促効果の最大化と店舗の売上向上への貢献できるとともに、SVの業務効率化にもつながるとのことだ。昨年7月の実験では、ツール導入店舗において日販約1割増の効果が見られたとしている。
■取り組み概要
サービス名:DNP販促最適化AI
対象:11月1日オープン以降の新店舗・全国
サービス内容:
宣伝予算、店舗情報、商圏情報をAIに入力すると、開店後7日間の売上を最大化する最適な宣伝手法の予算配分を算出。最も売上効果が出る組み合わせを抽出し、最適な宣伝手法と予算を選択できるよう支援できるサービス