戸田建設は、東京都中央区京橋一丁目で建設を進めていた超高層複合ビル「TODA BUILDING」が、竣工したことを発表した。

これにより2016年から開発を進めていた「京橋一丁目東地区計画」が完了し、同施設を11月2日に開業するという。

TODA BUILDING外観/TODA BUILDING広場イメージ

同施設は、隣接街区と共同して「芸術・文化拠点の形成」と「地域の防災力強化」をテーマとした超高層複合用途ビルを建設する大規模開発プロジェクト。

地下3階地上28階建ての超高層複合用途ビルで、8~27階をオフィスフロア、1~6階を芸術文化施設と商業施設で構成し、ビル共用部でのオフィスワーカーと芸術文化エリア利用者の交流を意図した計画だという。

「TODA BUILDING」施設構成

京橋発の芸術・文化拠点として、建物低層部には芸術文化エリアを設け、オフィス利用者だけでなく、街ゆく人が1-2Fのパブリックアートを自由に鑑賞可能。

また、1Fにはアート作品に囲まれた空間の中でパンやコーヒーを飲食できるスペース「Gallery & Bakery Tokyo 8分」、6Fにはアニメ・マンガ・音楽といったポップカルチャーやデザインなど多彩な領域のクリエイションのミュージアム「CREATIVE MUSEUM TOKYO」、3Fには現代アートを代表するギャラリーコンプレックスもオープン。

Gallery & Bakery Tokyo 8分/CREATIVE MUSEUM TOKYO/ギャラリーコンプレックスイメージ

同社が入居するオフィスフロアには、同社グループのミュージアム「TODA CREATIVE LAB“TODAtte?”」を創設。執務空間には、スマートオフィスアプリの導入やバーチャルオフィス環境の構築により、さまざまな働き方を可能にする次世代オフィス環境を実現するとしている。

TODA CREATIVE LAB“TODAtte?”イメージ

同施設の建築面の特徴として、コアウォール免震構造を採用することで国内トップレベルの耐震性能を実現するとともに、中央通り側の広場の免震性を高め、災害時の帰宅困難者の一時滞在場所としての地域の防災対応力の強化を図ったという。

また、事業継続性(BCP)、地域継続性(DCP)の取り組みとして、コジェネレーションシステムによる非常時の電力供給のほか、防災備蓄倉庫等を整備。主要設備は7階に配置し、万一の浸水リスクに備えるとのことだ。

■施設概要

所在地
東京都中央区京橋1-7-1

構造
<地上>コアウォール免震構造(鉄筋コンクリート造・鉄骨造)
<地下>鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造

規模
地下3階・地上28階・塔屋1階

延床面積
約94,912平方メートル(約28,710坪)

交通アクセス
JR各線「東京駅」八重洲中央口徒歩7分
東京メトロ銀座線「日本橋駅」B1出口徒歩5分
東京メトロ銀座線「京橋駅」6番・7番出口徒歩3分