養育費保証サービス「養育費保証PLUS」を運営するCasaは、「ひとり親世帯の夏休みの生活状況について」のアンケート調査を実施し、その結果を公表した。
同調査は、日本シングルマザー支援協会の会員を対象に実施。同協会は、会員の正規雇用の支援も行っていることから、雇用形態として「正社員」の人が56%だった。
一方で、「自営業」を除く、雇用形態として不安定な「契約社員」「派遣社員」「パート・アルバイト」「無職」の人の割合は、全体の36%となった。
シングルマザーの夏休みの生活状況を把握するため、家計や生活費に関する質問をしたところ、物価の高騰による家計の圧迫がある中で、夏休みが始まることで、さらに生活費も追い打ちをかけるように上がっていることが明らかに。
また、物価高騰が続く中で、賃金の上昇は20%弱程度となり、「変わらない」と回答した人は60%を占めた。物価高騰と夏休みの生活費が圧迫している中で、賃金が上がっていないことが、さらに苦しい状況になっていること伺える。
次に、シングルマザーは夏休みをどのように捉えているのか聞いたところ、「現状の期間より短くしてほしい」と回答した人が56%という結果に。
その理由として、子どもの面倒を見るための労力や生活費、仕事との両立に対する負担、などを理由にあげる人が半数近くを占めた。
また、「アクティビティを体験させる余裕がない」という人が半数を超える結果となり、金銭的にも労力としても夏休みがシングルマザーにとって負担になっていることが分かった。
夏休み期間中に諦めたことについて聞いたところ、「アクティビティ」が最も多く38.3%、次いで「自分自身の趣味」が23.4%という結果に。シングルマザーならではの事情から、夏休みは、“体験格差”が発生する機会にもなっていることが分かった。
【調査概要】
方法:インターネットリサーチ
対象:日本シングルマザー支援協会の会員 20~50代以上の女性(シングルマザー)
地域:全国
期間:2024年8月下旬
サンプル数:175
<参考>Casa『「ひとり親世帯の夏休みの生活状況について」のアンケート』