日々の暮らしのなかにあるサステナビリティを紹介する特集「サステナブック」。第22回に登場するのは、モデル・俳優の高橋メアリージュンさん。海外旅行中に出会った友人の一言がきっかけで、環境問題に目を向けるようになったと語る高橋さんが、リユース可能なコーヒーカップを紹介。
- 【プロフィール】
- 高橋メアリージュンさん
- モデル・俳優。2004年から女性ファッション誌『CanCam』で専属モデルを務めて以降、数々のCMやバラエティ番組に出演。近年は俳優としても活躍の場を広げる。2022年にアグリイノベーション大学校を修了し、シェア畑での農作業も趣味の一つとしている。
リユース可能なコーヒーカップ
——今回ご紹介いただく商品・サービスについてお聞かせください。
リユースできるEcoffee Cup(エコーヒーカップ)を紹介します。いろんなアーティストとコラボもしているデザイン性の高いコーヒーカップです。エコなマイボトルやカップなどは数多くあると思うのですが、Ecoffee Cupはとにかく可愛くてオシャレなところが気に入っています。ちょうどアフリカから帰国したときに出合い、動物の柄のデザインに一目惚れして購入しました。名前をカップに入れられるので、友人にプレゼントすることもあります。
——どのような点がおすすめできるアイテムですか?
私が購入した時は竹素材などが使われていましたが、昨年リニューアルされ、現在はより環境に配慮された植物由来のバイオプラスチックが使われているそうです。人体に影響を及ぼすとされている化学物質や樹脂などを含まず、フタにも安全なシリコンが使われています。環境に優しいだけでなく、体にも有害な物質が含まれていないため、安心して使用できます。見た目の可愛さはもちろん、洗って繰り返し使えてエコに繋がる点もおすすめのポイントです!
私なりのサステナビリティ
——サステナブルなアイテムや生活に興味をもったきっかけを教えてください。
初めてスペインに一人旅をした時のことです。現地でスペイン人の友人ができ、一緒にバルセロナの海を眺めていたら、枝のようなゴミが一本落ちていました。すると友人が「恥ずかしい。日本ではこんなことないでしょう?」と言ったんです。その言葉に、私こそ恥ずかしい気持ちになってしまいました……。
それが2019年のことで、その友人が日本に来るまでに「何とかしなければ!」という思いで、環境問題について考えるようになりました。それからは、マイクロプラスチックを含まないセルロース製のスポンジや自然由来の洗剤を使うなど、なるべく環境負荷の少ないアイテムを選ぶようにしています。
——サステナビリティを意識した生活を送るなかで、ご自身に変化を感じますか?
実践することで、自分の心が気持ちよく健やかになっていくのを感じます。地球環境のためでもありますが、同時に自分自身のためでもありますね。まずは自分が心地よいと感じられなければ、続けていくことも難しいのではないでしょうか。
パジャマや下着、リネン類、そして生理用のナプキンなども、なるべく環境や人に優しいオーガニックコットンのものを使用しています。自分の肌に触れたときに心地よいと感じられるので、選び続けています。
——アグリイノベーション大学校で農業について学び、フードロス問題にも関心があるとのことですが、感じている課題などがあればお聞かせください。
フードロスについて考える際、規格外の野菜が捨てられてしまう話をよく耳にしますが、そもそもなぜ野菜に規格があるのかも学びました。例えば、野菜を段ボールに入れて運ぶ時に形が違うと、重量が変わってしまったり、隙間ができることで傷がつきやすくなったり、結果として腐りやすくなるという流通の問題があるようです。規格外の野菜を地産地消できる仕組みが広まるといいですよね。
そして、気候変動などの影響もあり、農家さんの収入が不安定になってきている現状があります。不作の年でも収入を安定させるために、農家さんにも消費者にもメリットがある、野菜のサブスクなんかがあればいいなと感じています。
——今後、私たちはサステナビリティとどのように向き合うべきだと思いますか?
自分が心地よくなければストレスになってしまうので、“無理をしないこと”が大切だと思います。ただ、サステナブルなアクションを試してみると、自然と心地よいと感じられることの方が多かったです。
例えば海が汚れたら、その汚れた海で育ったお魚を頂くのは私たちですよね? サステナビリティに向き合うことは、結局私たちの生活に返ってくることだと考えれば、もっと取り組みやすくなるのかなと思います。