横須賀市消防局は、救急要請された現場で傷病者のマイナンバーカードを活用した実証事業を実施すると発表した。

同実証事業は、総務省消防庁が全国の67消防本部と連携して実施するもので、要請時に救急搬送に必要な情報(かかりつけ病院や処方薬等)を入手して、救急業務の迅速化・円滑化を図るシステムを構築していくとのことだ。

神奈川県横須賀市で「マイナ救急」の実証事業開始

救急隊の活動現場では、医療機関への入院歴や受診状況、処方されている薬などの情報を口頭で傷病者本人やその関係者(家族等)から聞き取りを行っているが、傷病者の容態などから正確な情報収集に苦慮する場面が多々あるという。

同実証実験では、救急隊が傷病者の所持しているマイナンバーカードを活用して、医療機関選定に必要な情報を迅速に把握することにより、適切な医療機関への早期搬送が可能になることが期待できるとしている。

また、傷病者の精神的・肉体的な負担軽減を図る効果も期待されるとのことだ。

■概要

実施期間:
令和6年8月23日から10月22日まで

実施救急対数:
横須賀市消防局救急隊/15隊

対象事案:
・救急隊が出動する全事案
・対象となる傷病者は、マイナンバーカードを所持していて、かつ、健康保険証に利用登録がされている人。