エアロジーラボは、千葉市にて実施された、レベル3飛行による医薬品配送実証実験に、機体提供および機体運航者として参画したことを発表した。
■実証内容
同実証では、日本調剤谷津薬局にて交付された医薬品を、千葉市にある高齢者施設「プレザンメゾン美浜」までドローンを使って配送。往復約25キロメートルのルートにおいて、目的地ではウインチを用いて医薬品を積み下ろし、無着陸で離陸ポイントまで帰還するというオペレーションを実施したという。
実証当日は海風が強く吹くなど、良好とは言えないコンディション下だったが、飛行時および荷物降下時にも安定して飛行できることが確認できたとのことだ。
同社の開発するエアロレンジシリーズは、エンジンジェネレーターを搭載したハイブリッド型であり、3時間を超える飛行時間が特徴。その性能が、今回の実証でウインチを使った医薬品の配送オペレーションに活用できることが技術的に検証されたとしている。
今後、別のデバイスへの応用や測量・点検などの用途でも技術実証を重ね、社会的意義の高いモビリティとして、幅広く活用できることを目指すとのことだ。
■機体概要
名称:AeroRange G4-S(マルチローター型ハイブリッドドローン)
最大飛行時間:200分(3.0キログラム搭載時は150分)
最大ペイロード:7.0キログラム
サイズ:1,280ミリメートル(ローター間)
乾燥重量:12.3キログラム