SBI新生銀行は、20代から50代の有職者の男女約2,700名を対象にした「2024年会社員のお小遣い調査」を実施し、結果を公表した。

■【お小遣い額(毎月の平均額)】男性会社員は前年比減で39,081円になり、女性会社員も前年比減で34,921円

男性会社員の月額平均お小遣い額は、39,081円と前年比1,477円の減少。昨年は2010年以降、二度目の40,000円台となったが、上昇トレンドとならず今年は以前の水準に戻り4万円を下回る結果に。

男性会社員の年代別では、20代・40代で大幅に減少し、一方50代で大幅に増加するなど、世代間で差が出る結果となった。

一方、女性会社員のお小遣い額は、前年より80円減少し34,921円となり、男性会社員よりも減少幅が少なく、ほぼ昨年と同水準となった。年代別では20代が最も高く40,578円と男性会社員の20代の平均額とほぼ同水準となっている。

お小遣い額(毎月の平均額)

■【昼食代】男性会社員は85円増加・女性会社員は2円減少となり、男女ほぼ同額

男性会社員の1日の昼食代は、前年の624円から85円増加し、709円となり調査開始の2010年以降初めて700円台を超える結果に。年代別にみると30代で749円と最も高くなった。

女性会社員の1日の昼食代は、前年の696円から2円減少し、694円で前年とほぼ同水準。

平均昼食代の時系列推移(2010年~2024年)

また、男女ともに持参弁当の割合が最も高く、男性で36.7%、女性で53.5%を占めたとのことだ。

■【1カ月の外での飲み代】男性会社員は前年から317円減少、女性会社員は前年から217円増加する結果に

男性会社員の1カ月の外での飲み代は、13,533円(前年比、317円減)、女性会社員は9,791円(同、217円増)と、男女ともに前年とほぼ同水準となった。

1カ月の外での飲み代

【昼食代の支払い手段】「現金」がトップ。「QRコード決済」が「クレジットカード」を上回る結果に

男性会社員の昼食代の支払い方法は、「現金」が65.3%で最も高く、「QRコード決済」36.9%、「クレジットカード」36.2%と続く結果に。女性会社員の昼食代の支払い方法は、「現金」が64.0%で最も高く、「QRコード決済」46.8%、「クレジットカード」36.8%と続く。

前年と比較して、男性会社員の「現金」使用が6.4%ほど減少し、特に20代では6割を切る結果となった。

■【新NISA認知】男性・女性会社員ともに新NISA認知は7割半ばを過ぎている

新NISA認知について、男性会社員は「知っている」が76.5%、女性会社員は75.1%とほぼ同水準。性年代別でみると男女ともに20代で認知がやや低めの傾向に。

■【投資開始意向】(新NISAを知っているが投資をしていない人の)新NISA口座での投資開始意向は男性・女性会社員で4割前後

老後資金について、男性会社員の投資開始意向は39.7%、女性会社員は42.0%となった。

もっとも投資開始意向の高い層は女性20代で52.6%と半数を超えた一方、男女ともに50代は投資開始意向が低めで3割前後となっている。

投資開始意向

■【物価高の影響】男性・女性会社員ともに、物価高の影響を感じている人が8割強

物価高の影響を「負担を感じている(計)」は男性会社員が82.4%、女性会社員が85.7%とほぼ同水準で、年代別にみると男女ともに年代が高いほど、物価高の影響を感じる割合が高まる傾向に。

特に50代女性会社員は「とても負担を感じている」が67.1%とどの性年代よりも物価高の影響を受けている様子が伺える。

物価高の影響

物価高対策で支出を減らしている費用は男女ともに「食費」がトップで、男性会社員は「外食費」29.0%、「娯楽・レジャー費」26.1%と続く。女性会社員はお小遣いの使いみちとして上位項目にあがっている「身だしなみ」や「ファッション費用」と関連して、「衣服費」「美容費」の節約をしている割合が高くなった。

<参考>
SBI新生銀行『2024年会社員のお小遣い調査