KDDIは、5Gの大容量・高速な通信を実現するSub6(3.7/4.0ギガヘルツ帯)エリアを拡大する計画を実施し、Sub6エリアが関東地方で2.8倍、全国では1.5倍に拡大したことを発表した。

また、Sub6エリアでは従来の5G接続と比較して通信速度が約3倍に向上したとのことだ。300メガビーピーエス超の高速通信により高画質動画の再生なども快適になるという。

同社は、Sub6基地局数3.9万局を展開。

これまでは、衛星通信事業者さまが保有する地球局と人工衛星局間で利用している3.6~4.2ギガヘルツ帯と、Sub6基地局で利用する3.7/4.0ギガヘルツ帯の周波数帯域間の干渉抑止のため、Sub6基地局の出力を制限し、アンテナ角度も適正値より下げて設定していたという。

2023年度末に衛星干渉条件が緩和されたことにより、2024年4月から5月にかけ、Sub6基地局の出力アップおよびアンテナ角度の最適化が可能となり、関東地方を中心にSub6エリアが拡大したとしている。

関東地方におけるSub6エリアの広がり

同計画により、Sub6エリアでは300メガビーピーエス超の高速通信を実現し、従来の5G接続と比較して約3倍に向上するため、高画質動画の再生なども快適に。また、レイテンシ(通信応答時間)も改善され、快適なゲーム環境を提供するとのことだ。

Sub6の下り通信速度

また、Sub6が利用できる鉄道駅が519駅から612駅に増加し、商業地域では338スポットから363スポットに増加。日常的に利用する生活動線だけでなく、外出先でも大容量・高速な5G通信を体感することが可能になったとしている。

Sub6が利用可能な鉄道駅・商業地域

同社は、衛星干渉条件が緩和されたため、今後も継続してSub6基地局のアンテナ角度の最適化とSub6エリアの拡大を実施するという。