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アンファーは、回2024年度の「薄毛の境界線」に関する最新調査を実施し、結果を公表した。
なお、同調査は2017年より全都道府県各100人、合計4,700人(男女比50:50、20歳代~60歳代各10人)を対象に実施されているとのことだ。
■2024年の薄毛の境界線:全体傾向
おでこの広さ(眉毛の上から生え際まで)について4~8センチの選択肢の中から、4センチ・5センチと回答した人を「厳しい」、7センチ・8センチと回答した人を「寛容」とし、薄毛と感じる認定ライン「薄毛の境界線」について質問したところ、回答数の最も多かった境界線は6センチとなった。
また、全回答の境界線平均値は6.08センチとなり、前年比-0.02センチ、一昨年比は約-0.1センチと2年連続で減少していることが判明。(2023年の境界線平均値6.1センチ、2022年6.19センチ)
この結果から同社は、日本全体が年々薄毛に対して厳しい見方を持つようになっていると考察している。
■年代別:遂に5センチ台に突入。若い世代は一層薄毛に厳しくなりつつある
年代別の「薄毛の境界線」では、20代の平均値は5.9センチと最も厳しい結果となり、若い世代が見た目に対して非常に敏感であることがうかがえる結果に。
この背景として、SNSの普及により日常的に自分の見た目を意識する機会が増えていることや近年の美容意識の高まりによる男性用コスメ市場の拡大(調査結果)も一因だと同社は推察。
実際に、男性用のスキンケアやヘアケア製品の市場は年々拡大(調査結果)しており、薄毛に対する関心の高まりも伺えるとしている。
また、働き方の環境変化も影響を与えているとし、リモートワークの普及でビデオ会議での見た目が重要視されるようになり、髪の毛に対する関心が一層高まっているという。
特に、働き世代はストレスや長時間労働による薄毛の悩みを抱えており、その解決策としてヘアケア製品や治療法に注目が集まっているとのことだ。
■都道府県別にみる薄毛の境界線
「薄毛の境界線」に厳しい都道府県は愛知県となった。愛知県が薄毛に厳しい理由としては、県民性として自己管理や見た目に対する意識が高いことが挙げられるという。
また、働き方に関する調査において、全都道府県の中で愛知県は「モバイルワーク」が最も多いという結果も出ていることから、ビジネスシーンやリモートワークでの見た目に対する重要性が特に強調されているようだと同社は考察している。
さらに、頭皮ケアにおける都道府県調査では「シャンプーやコンディショナーは頭皮ケア用を使っている」全国第1位、「発毛剤を使用している」全国第2位などと、日ごろの頭皮ケアに対する意識が高いという。
一方、最も「薄毛の境界線」に寛容な都道府県は長野県で、長野県は「現在薄毛に悩んでいる」都道府県ランキングで第47位と、薄毛に対する悩みが全国で最も少ない結果となった。
また、長野県は健康的な食生活を送る都道府県調査ランキングで第2位に位置しており、見た目よりも内面的な価値観を重視する傾向が強いことが伺えるという。
勤務状況に関する調査でも、長野県は在宅勤務日数が最も多い地域となっており、柔軟な働き方が普及しているなどの環境がストレスの軽減に寄与し、結果として薄毛のリスクが低くなると同社は考察。
なお同社は、これらの結果は各地域の文化や価値観の違いを反映しており、地域ごとの薄毛に対する態度の多様性を示しているとしている。
<参考>
アンファー『「薄毛の境界線」に関する最新調査』