NTTデータ、キヤノンマーケティングジャパン(以下、キヤノンMJ)と日立製作所(以下、日立)は、AIを活用した空調最適化の実証実験を実施した。
同実証では、ビルの快適性と省エネの両立をめざし、NTTデータのAI空調最適化サービス「HUCAST」、キヤノンMJが提供するネットワークカメラと映像解析ソフトウエア「Crowd People Counter」を組み合わせた人流解析ソリューション、日立のビルIoTソリューション「BuilMirai」を活用。
同実証は、日立のグループ会社である日立ビルシステムの亀有総合センターで行われ、結果として快適性を維持しつつ空調関連のエネルギー消費量を平均16%削減。
同実証により人流データをはじめとしたビル情報を一元管理し、AIを活用して空調をフィードフォワード制御することで、ビルにおける快適性と省エネを両立できたとしている。
NTTデータとキヤノンMJと日立は、今回の実証結果を踏まえサービス化をめざすとともに、さらなる精度向上のために検証を続けていくとのことだ。
■同実証の概要
実証目的:
AIを活用して制御するビル空調のエネルギー消費量測定と従来比較
実施期間:
2024年3月22日から29日
実施内容:
日立ビルシステム亀有総合センターのロビーにネットワークカメラを設置。映像解析ソフトウエア「Crowd People Counter」でデータ化した人流情報を、ビルIoTソリューション「BuilMirai」のプラットフォーム上で外気温データと室内温度データと共に一元管理、AI空調最適化サービス「HUCAST」と連携し、空調を制御。
使用機器・ソリューション:
・NTTデータ:AI空調最適化サービス「HUCAST」
・キヤノンMJ:ネットワークカメラと「Crowd People Counter」を組み合わせた人流解析ソリューション
・日立:ビルIoTソリューション「BuilMirai」
測定項目:
快適性(PMV※4値)