SNSとテクノロジーで社会課題の発見・解決をサポートするソーシャルスタートアップPolimillは、「”おすすめ”ばかりが出てくるようになったソーシャルメディアに賛成か反対か」について調査し、その結果を公表した。
近年、ソーシャルメディアのかたちが、友人知人と近況をシェアしあう場所から、アルゴリズムが「おすすめ」する人気コンテンツを見る場所へと変容しつつあるという。
この変化について、英エコノミスト誌は「The end of the social network」という記事で、「現代のソーシャルメディアはもはや『ソーシャルではない』」と指摘。ユーザー間のつながりよりも人気投稿が”おすすめ”されることに疑問を投げかけているとのことだ。
そこで同社が、”おすすめ”ばかりが出てくるようになったソーシャルメディアに賛成か反対か聞いたところ、「“おすすめ”と“非おすすめ”を使い分けていくのがよい」が35.6%、「現時点で特に問題はない」が33.9%、「“おすすめ”よりも自分で探す割合が高い方が好ましい」と「意識的に距離を置くべき」がともに11.9%という結果に。
また、それぞれの回答について、以下のような具体的な意見があげられた。
・“おすすめ”と“非おすすめ”を使い分けていくのがよい
おすすめだから、ではなく自分が興味あるかどうかで情報は選択した方が良いと思う。おすすめは興味がある可能性が高いだけで必ずそうではないから非おすすめへのアプローチも必要。その情報の正誤については別の話。
・現時点で特に問題はないので、利便性が高い“おすすめ”にどんどん任せてよい
現代のAIやアルゴリズムは優れているので、個人的にはおすすめでどんどん表示してくれる方が自分好みの知らない作品に出会うきっかけになるのでよい。
・“おすすめ”よりも自分で探す割合が高い方が好ましい
自ら主体的に情報を探し、取捨選択をして取り入れるということは、生きていくうえで大切な能力の1つ。与えられたものを思考停止で味わうだけではいけない。などと説教くさいことを思うが、適度に利用するには便利な機能だと思う。
・意識的に距離を置くべき
人が受け取る情報の量が、近年氾濫しているという事に問題意識を持っている。アルゴリズムによっておすすめされる情報は、確かにニーズを満たす側面があるが、だからこそ意識的に距離を置くころを知らなければ、情報処理が追いつかずに溺れてしまうと感じる。
【調査概要】
調査主体:社会デザインプラットフォームSurfvote(Webサービス)
調査対象:Surfvote上でアカウントを持つユーザー
有効票数:59票
投票期間:2月16日〜4月30日
<参考>
Polimill「あなたはSNSとどう付き合いますか?アルゴリズムにより「おすすめ」ばかりが出てくるようになったソーシャルメディア。Surfvoteでは約7割が「おすすめに賛成」と回答する一方で約1割が反対と回答。」