キリンホールディングスは、20歳以上の現役保育士500名に「春の子どもの体調管理」に関する調査を実施し、結果を公表した。

【トピック(1)】「4月こそ、子どもの体調管理に注意すべきだと思う」と約9割が回答。ほとんどの保育士が4月の体調不良に警戒。環境の変化などが大きな要因に。

現役保育士500名に、「4月こそ、子どもの体調管理に注意すべきだと思うか。」と尋ねたところ、「思う」が52.4%、「どちらかと言えば思う」が38.8%となり、合わせて約9割(91.2%)が4月の体調不良を警戒していることが明らかとなった。

4月こそ、子どもの体調管理に注意すべきだと思うか

自由回答でその理由を聞いたところ、「新しい環境による緊張や疲れから体調を崩す子どもがいる」「新入園児がいたりと環境が変わることでの生活リズム・人間関係のストレスを感じていそう」など新生活による環境変化・集団生活の影響などが多く挙げられたという。

また、「寒暖差などで体温調節が難しいから」「新年度が始まったばかりで、休みが多くなってしまうと、クラスに馴染みにくくなるから」など、気温の変化が激しい季節ならではの理由や新生活で保護者も多忙な中、病欠を極力避けたいという保育士の配慮もうかがえたとのことだ。

【トピック(2)】約9割が「4月の子どもは体調を崩しやすい」と回答。また、ほぼ全員の保育士が、実際に子どもの体調不良が続くことを体験していると回答。

次に、実際に「4月の子どもは体調を崩しやすいと思うか」という質問でも約9割(思う:46.4%、どちらかと言えば思う:44.2%)が「そう思う」と回答。

4月の子どもは体調を崩しやすいと思うか

また、「子どもの体調不良が続く場面を目にしたことはあるか」という質問では、「よくある」が43.4%と約半数、「ある」31.4%と「たまにある」の21.8%をあわせると96.6%と、ほぼ全員の保育士が経験をしていることが判明。

子どもだけでなく家族間で続く体調不良についても聞いたところ、「よくある」が30.2%、「ある」が34.0%と「たまにある」の30.6%をあわせると94.8%と、こちらもほぼ全員が子どもから親、親から子どもなどの家庭内感染により続く体調不良を経験。

【左】子どもの体調不良が続く場面を目にしたことはあるか
【右】子どもだけでなく家族間で続く体調不良を目にしたことはあるか

保護者のライフスタイルの変化も多い新年度は、子どもだけでなく、家族全員の体調管理の重要性がうかがえる。

【トピック(3)】約9割の保育士が「4月は体調管理にいつにも増して気をつかう」と回答。保育士自身も体調不良に特に気を付けている傾向が明らかに。

次に、「保育士自身も4月の体調管理にいつにも増して気をつかう時期だと思うか」と聞いたところ、「思う」が40.4%、「どちらかと言えば思う」が47.2%と約9割の保育士が自身の体調管理にも気を付ける時期だと認識していることが明らかとなった。

保育士自身も4月の体調管理にいつにも増して気をつかう時期だと思うか

また、「子どもの健康管理として、この時期(3月〜4月/春)、他の季節と比べて特に注意していること」を聞いたところ、1位が「子どもの様子の観察」で75.0%。

次いで2位が「室内の気温調節」で61.6%、3位が同率で「手洗い・うがい」、「着替え、服装の調節」で59.6%となり、基本的な生活習慣や体温調節などに気を配っていることがわかる結果に。

子どもの健康管理として、他の季節と比べて特に注意していること

【トピック(3)】「春にも免疫のケアが必要」と考える保育士は約9割。新生活特有の理由により、春の免疫のケアが必須

最後に、「子どもやその家族にとって免疫のケアは春にも必要か」を尋ねたところ、「思う」が37.2%、「どちらかと言えば思う」が50.2%となり、合わせて約9割が、春の季節の免疫のケアの重要性を認識していることわかった。

その理由を聞いたところ、「新しい環境で緊張した状況が続くと、免疫機能も落ちるため、春は特にそんな季節であるので、気をつけた方がいい。」、「気温差が大きく体調を崩しやすいから」など新生活特有の理由が数多く挙がったとのことだ。

子どもやその家族にとって免疫のケアは春にも必要か

<参考>
キリンホールディングス『春の子どもの体調管理