学情は、企業・団体の人事担当者を対象に「新入社員の仕事観」に関して調査を実施し、結果を公表した。

(1)Z世代の採用や新入社員の受け入れで「価値観の変化を感じる」の回答が6割を超える

Z世代の採用や新入社員の受け入れにおいて、「価値観の変化を感じる」と回答した人事担当者は、24.7%に上った。「どちらかと言えば感じることがある」39.5%を合わせると、6割以上の人事担当者が、価値観の変化を感じている結果に。

変化の内容として、「成果や成長を意識する若手が増えていると思う」「自身のキャリア形成への関心が高い」「企業理念について質問されることが増えた」「『今の自分の気持ち』を大切にしたいと考える若手が増えている」などの声が上がったとのことだ。

Z世代の採用や新入社員の受け入れにおいて、「価値観の変化を感じる」ことはあるか

(2)5社に1社は、新入社員の受け入れ方法を変更

価値観の変化や「キャリアの自律」への関心の高まりを受け、新入社員の受け入れ方法や人事制度を「変更した」と回答した企業は20.5%となり、5社に1社が、価値観の変化を受けて対応していることが分かった。

また、「変更はしていないが、変更を検討している」の回答も37.5%に達している。

新入社員の受け入れ方法や人事制度を変更したか

(3)新入社員の受け入れや人事制度で変更したことは「研修制度」が最多

新入社員の受け入れ方法や人事制度で変更したこと、変更を検討していることは「研修制度」が60.7%で最多。次いで、「配属方法」39.3%、「給与体系」35.4%、「評価制度」34.9%が続く。

「能力や成果に応じて、昇進・昇給しやすい制度に変更した」「配属にあたり、本人の希望やキャリアプランを確認するフローを設けた」「座学研修から、体験型研修に、研修プログラムを見直した」「受け入れ側の意識のアップデートを行っている」などの声が寄せられたとのことだ。

新入社員の受け入れ方法や人事制度で変更したこと

<参考>
学情『「新入社員の仕事観」に関する調査