潤工社は、茨城県笠間市にある製造開発拠点「笠間オペレイションズセンター」に新棟を増設すると発表した。2024年5月に着工、2025年9月の竣工を予定しているとのことだ。

なお、新棟は6階建て、延べ床面積は既存2棟と合わせて5万9,000平方メートルに及ぶという。

完成予想図

今回の増設により、グローバルで急増する医療関連製品の需要に対応し、生産力を従来の3倍に拡大する計画だという。また、半導体ならびに情報通信分野における新技術開発を推進するとのことだ。

同社は、国内に製造開発拠点を置く体制のもと事業の国際化を進めており、アジア市場、欧米市場への製品販売を拡大しているという。

同拠点では、高機能フッ素ポリマーなどを専門的な技術力で成形加工し、カテーテル(医療用細管)製造に必要なチューブや内視鏡用、超音波診断装置用ケーブルなど医療関連製品を開発製造している。

現在、240人が製品の開発製造に携わっており、新棟増設で新たに約100人の雇用を見込んでいるとのことだ。

また、既存の建物同様、免震基礎構造を採用することで、震度5を超える地震発生時でも安全性確保と生産設備の損傷を防止し、製品の安定供給に努めるとしている。

■施設概要

名称
笠間オペレイションズセンター
所在地
茨城県笠間市福田961-20
敷地面積
11万2,000平方メートル
第3棟 建物
鉄骨6階建て、延べ床面積 2万3,000平方メートル
(既存2棟と合わせた延べ床面積 5万9,000平方メートル)
着工時期
2024年5月予定
竣工時期
2025年9月予定
主な製造品目:
カテーテル(医療用細管)製造チューブ・構成部材 、超音波診断装置用ケーブル、半導体製造装置用チューブなど
環境エネルギー対応
高効率空冷ヒートポンプやLED照明、複層ガラス窓などを採用することで消費電力を削減。太陽光パネルを設置することで、CO2排出量を減少させる。