Appleは、M3チップを搭載した新しい13インチと15インチMacBook Airを発表した。

新しい13インチおよび15インチMacBook Air

同製品は、3月5日より注文受付を開始し、3月8日より販売を開始するとのことだ。

M3搭載13インチMacBook Airの価格は164,800円(税込)から、学生・教職員価格は149,800円(税込)から。M3搭載15インチMacBook Airの価格は198,800円(税込)から、学生・教職員価格は179,800円(税込)からだという。

M2搭載の13インチMacBook Airは、148,800円(税込)から、学生・教職員価格では133,800円(税込)からとのことだ。

いずれもミッドナイト・スターライト・シルバー・スペースグレイの4色展開だという。

■M3による圧倒的に高速なパフォーマンス

8コアCPU、最大10コアのGPUを搭載し、最大24ギガバイトのユニファイドメモリに対応、M1搭載のモデルより最大60パーセント高速で、最も高速なIntelベースのMacBook Airより最大13倍高速とのことだ。

また、IntelベースのMacBook Airより最大6時間長い、最大18時間のバッテリー駆動時間を備えているという。

さらに、Intel Core i7プロセッサ搭載のWindowsノートパソコンと比較して、最大2倍高速なパフォーマンス、最大50パーセント速いウェブ閲覧、最大40パーセント長いバッテリー駆動時間を提供。

M3の次世代のGPUにより、ハードウェアアクセラレーテッドメッシュシェーディングとレイトレーシングに対応し、より正確な照明、反射、陰影によってリアルなゲーム体験ができるという。さらに、AV1デコードに対応する最新のメディアエンジンも搭載しているため、高品質なビデオ体験が可能。

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■AIに最適なプラットフォームに

M3は、より高速でより効率性の高い16コアNeural Engineのほか、デバイス上の機械学習を大幅に向上させるアクセラレータをCPUとGPU内に搭載。

AIのパフォーマンスを活用して、macOSは生産性と創造性を高める賢い機能を提供し、ユーザーはカメラ機能やリアルタイムで音声をテキストに変換する機能、翻訳、テキスト予測、画像を認識する機能、アクセシビリティ機能などを有効にすることが可能。

Appleシリコンのユニファイドメモリアーキテクチャを組み合わせることで、大規模言語モデル(LLM)や画像生成のための拡散モデルなどを含む最適化されたAIモデルを、ローカルで優れたパフォーマンスで実行することもできるという。

デバイス上のパフォーマンスに加えて、クラウドベースのソリューションにも対応しているため、Microsoft Copilot for Microsoft 365・Canva・Adobe Fireflyなど、AIのパワーを活用する生産性アプリや創造性アプリを実行できるという。

■その他の特徴(一部抜粋)

●持ち運びやすいデザインとサイズ
長く使えるよう、耐久性の高いアルミニウムの筐体を持つ同製品は、軽く、1.2センチメートルにも満たない薄さなので、持ち運びやすいとのことだ。13インチモデルは、より持ち運びやすく、15インチモデルは、マルチタスキングのためのより一層広い画面領域を提供するとしている。

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●鮮やかなLiquid Retinaディスプレイ
最大500ニトの輝度、10億色への対応、同等のWindowsノートパソコンと比べて最大2倍の解像度を備えた13.6インチまたは15.3インチLiquid Retinaディスプレイを搭載。コンテンツは細部までくっきりと鮮明に、文字はどこまでもシャープに映し出されるという。

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●最大2台の外部ディスプレイに対応
M3を搭載した同製品は、ノートブックを閉じた状態で最大2台の外部ディスプレイに対応。複数のアプリでマルチタスキングをしたり同時に複数の文書を広げることなどができるという。

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●Magic KeyboardとTouch ID
バックライトを搭載した快適で静かなMagic Keyboardは、Touch ID搭載のフルハイトのファンクションキー配列を搭載しているので、ユーザーはMacのロック解除も、アプリやウェブサイトへのログインも、Apple Payでの支払いも、指を触れるだけですばやく簡単かつ安全にできるという。

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■macOSの特徴(一部抜粋)

●macOS Sonoma
ユーザーはデスクトップ上にウィジェットを配置し、クリックだけで操作できるほか、iPhoneのウィジェットの広大なエコシステムにアクセスすることも可能。ビデオ会議は、発表者オーバーレイやリアクションなどの機能が使用できるという。

また、Safariのプロフィールはブラウズを複数のトピックやプロジェクトごとに分けておけるようになり、ウェブアプリはお気に入りのウェブサイトへのよりすばやいアクセスを提供。また、ゲームモードによってゲームが一段と進化するとのことだ。

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●iPhoneとの連係がさらに向上
連係機能により、iPhoneやほかのApple製デバイスとシームレスに連係。AirDropなどの機能により、Apple製デバイスと写真や書類などを共有したり、受け取ったりすることが可能。

さらに、ユニバーサルクリップボードを使って、1台のApple製デバイスのアプリから画像・ビデオ・テキストをコピーし、近くにあるMac上の別のアプリに簡単にペーストすることができるという。

連係カメラでは、iPhoneでスキャンまたは撮影し、それをすぐにMacで表示可能。また、Handoffを使えば、1台のApple製デバイスでEメールの返信などの作業を開始して、別のデバイスで仕上げることができるという。

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■環境保護への取り組み

同製品は、Apple製品で初めて再生素材を50%使用。筐体に100パーセント再生アルミニウム、すべてのマグネットに100パーセント再生希土類元素を使用しているほか、こちらもApple初となるメインロジックボードに100%再生銅を使用しているという。

さらに、エネルギー効率に関するAppleの高い基準を満たしており、水銀・臭素系難燃剤・PVCを使用していないとのことだ。パッケージの99%は繊維を基にした素材で作られているという。