日本郵便は、ドローンによる荷物などの配送を試行していることを発表した。

同試行は、新たに開発した物流専用の新型ドローン(JP2)を用い、郵便局から配送先地区に住む受取人宅の近隣施設まで、補助者なし目視外飛行(レベル3.5)により実施するものとのことだ。

既存の機体よりもペイロード(搭載可能な荷物の重量)が増加した機体を活用することで、中山間地域でのドローン配送の実用化がより進むものと考えているという。

■実施概要

運行日:3月4日~3月22日
運行区間:出石(いずし)郵便局(兵庫県豊岡市出石町町分117)配達区内
配送経路と配送手順
・出石郵便局から唐川公民館または奥矢根コミュニティセンターまで自動操縦により飛行。
・実証エリア内のコミュニティセンターや公民館を着陸地点=配送先に設定。
・12月実施の奥矢根地区での試行で得たノウハウを踏まえ、公民館等を活用した配送モデルを試行。

配送経路と配送手順

実施協力:下表のとおり

実施協力

■使用機体詳細

長さ:2,272ミリメートル(プロペラ含む)
:2,500ミリメートル(プロペラ含む)
高さ:721ミリメートル(プロペラ含む)
動力:電動(バッテリー)
最大飛行距離:約35キロメートル
最高速度:10メートル毎秒(36キロメートル毎時)
最大離陸重量:24.9キログラム
最大積載量:4.5キログラム
運航方式:自動航行
耐候性能:風速10メートル毎秒
配送物の収納/切り離し:機体上部から収納/下部から切り離し
その他特徴
・地上局PC画面で常時遠隔監視
・緊急時等には遠隔から操作介入可能

物流専用機「JP2」イメージ