角川大映スタジオは、3月下旬から、No.Cステージに約6Kサイズのソニー製Crystal LED VERONAを設置し、大型LEDディスプレイを活用したインカメラVFXを中心とするバーチャルプロダクション(以下、VP)および制作ソリューションを提供すると発表した。
VPは、大型LEDディスプレイに3DCGで作成した背景を映し出し、その手前に実際のオブジェクトや人物を配置して撮影する技術。
今回のVPスタジオの開設により、映像および映画スタジオとして新しい映像表現を可能にする技術の取得ならびに将来的なニーズに沿ったVP開発を進め、新たなサービスの提供を開始するという。
スタジオでは、リアル美術とバーチャル美術の融合によるハイクオリティな美術空間の提供、大型LEDディスプレイによる仮想空間を活用による美術セット廃棄量50%削減、希少なLEDディスプレイ昇降システムの採用による自由な画作りの実現などの取り組みを行うとのことだ。
■スタジオ概要
住所:東京都調布市多摩川6-1-1 角川大映スタジオ No.Cステージ
仕様:スタジオ面積550㎡(167坪)、高さ8.0m、電気容量180kw(100V/200V併用)
LED:ソニー製Crystal LED VERONA
サイズ:横15.0m×高さ5.0m、キャビネット数300(ピッチサイズ2.31mm)
解像度6,480×2,160pixel、ROUND2.5°
設置:吊り下げ昇降式(可動域2,360mm)
送出システム:インカメラVFX:Unreal Engine 4.27 / 5.2対応
映像:ソニーPCL製 ZOET4
プロセッサー:Brompton Tessera SX40
トラッキングシステム:Mo-Sys StarTracker Max