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「MoneyFix」を運営するウェブクルーは、「食品の値上げにともなう消費意識に関するアンケート」を実施し、その結果を公表した。
同調査では、2022年から続く値上がりラッシュの中、消費者はどのように感じて買い物をしているのか、また行動はどのように変わったのかを調査したという。
■食品の値上がりを感じている人は9割以上
昨年に比べて食品の値上がりを感じているか聞いたところ、97.1%の人が「はい」「どちらかといえばはい」と回答。性別や年代に限らず、ほとんどの人が値上がりを実感していることが明らかになった。
■特に値上がりを感じているものは「卵・チーズ・乳製品」
昨年に比べて値上がりを感じたものを聞くと、「卵・チーズ・乳製品」が71.2%と最も多く、「野菜」が62.3%、「麺類(乾麺・カップ麺含む)」が54.1%と続いた。
男女ともに、値上がりを感じた品目に大きな差は見られないものの、各数値を比較すると、女性の方が高めであることから、全体的に女性の方が値上がりに対して敏感な様子が伺えるとのことだ。
■男女別の購入頻度・購入量減少ランキング
値上がりにより、購入頻度や購入量が減ったもの聞くと、女性・男性ともに1位は「卵・チーズ・乳製品」という結果に。2位以下の順位に違いはあるものの、TOP10のうち9項目が共通していることが明らかになった。
また、「購入頻度や購入量が減ったものはない」と答えた人は、女性17.9%、男性24.9%と、男性の方が購入頻度や購入量に変化がない人が多い結果に。
■より安い商品に切り替えたものは、「米・雑穀・シリアル」
次に、値上がりにより、購入頻度は変えずにより安い商品に切り替えたものを聞いたところ、男女合計の1位は「米・雑穀・シリアル」で16.7%。
また、上位7項目は順位の違いはあるが共通しており、8~10位の品目を見ると、女性の方が調理に使うものを選ぶ傾向が見られた。
「切り替えたものはない」と答えた人は全体で36.2%、男性の中では38.2%、女性の中では34.2%で、「購入頻度や購入量に変化がない」と答えた21.4%よりも高い結果に。安いものに切り替えるよりも、購入頻度や購入量を減らす傾向があることが伺えるとのことだ。
■女性は「値切り品を選ぶ」男性は「購入を控える」傾向
値上がりにより食品の購入の仕方で変えたことを聞いたところ、全体では「購入を控えるようになった」が35.9%で1位。
男女別に見ると、男性は「購入を控えるようになった」が33.6%と最も多く、「いつもの店で安い時だけ購入するようになった」が27.0%、「より安い別の商品を購入するようになった」が24.0%と続いた。
女性は「値切り品や値引きシールのある商品を選ぶようになった」が39.2%と最も多く、「購入を控えるようになった」が38.2%、「いつもの店で安い時だけ購入するようになった」が35.7%という結果に。
また、女性の8.5%と男性の16.6%は「特に変化はない」と回答。
■今年から意識して減らしていること、女性は「美容室・理容室」も高めな傾向
値上がりの影響を受けて家計のために今年から意識して減らしたりやめたりしたことはあるか聞いたところ、1位は男女ともに「外食」という結果に。半数近くの人が意識的に減らしている傾向が伺える。
2~4位は「コンビニの利用」「カフェの利用」「おしゃれ(ファッション・メイク等)」と男女で同順の結果に。
男女で差が出たのは、「おしゃれ(ファッション・メイク等)」「美容室・理容室」。「おしゃれ(ファッション・メイク等)」と回答した男性は13.3%、一方女性は23.3%で、「美容室・理容室」と回答した男性は6.0%、女性は17.9%という結果に。
【調査概要】
調査タイトル:食品の値上げにともなう消費意識に関するアンケート
調査方法:MoneyFixのLINE公式アカウントでのアンケート
調査人数:2,442人
調査期間:10月19日~31日
調査機関:ウェブクルー
<参考>
MoneyFix「食品の値上げにともなう意識調査」